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スマホでメールしてる?おすすめメールアプリ5選

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皆さんはメールを使っていますでしょうか?SlackやLINEなどのコミュニケーションツールが普及した今でも、メールが便利であることに変わりはありません。ビジネスを中心に、今後もメールは重要なツールであり続けるでしょう。

本記事では、スマホやタブレットから使えるメールアプリについてまとめました。普段使いから高度なタスク管理まで、使い方も人それぞれ、アプリそれぞれです。上手に使っていきましょう!

Spark(iOS)

Spark(iOS)

Spark by Readdle

Spark – メールがもう一度楽しくなるを App Store で

Documents 5やScanner Proなどのアプリでも有名な、Readdleが提供しているアプリです。Readdleは海外の会社ですが、秀逸なアプリをいくつもリリースしていることで有名です。

無料で使えるメールアプリのSparkも、リリースされて間もないにも関わらず大人気です。タブレット版も今年はじめにリリースされていて、2016年中にMac版のリリースも予定されているようです。

Sparkは直感的に、サクサク操作ができるアプリです。スワイプでアーカイブや削除ができますし、ウィジェットも使いやすいです。検索機能やスヌーズ、カレンダーなどの機能も使えます。もちろん複数アドレスにも対応。

SparkはInbox機能も優れていて、受信したメールをタスクのように管理することもできます。スワイプで次々にメールを処理していく感覚は、他では味わえませんよ!

Inbox(Android、iOS)

Inbox

Inbox by Gmail – Google Play の Android アプリ

Inbox by Gmail – あなたに役立つ新しいメールアプリを App Store で

InboxはGoogleが開発した無料のメールアプリです。Googleと言えばGmailが思い浮かびますが、InboxはGmailの開発チームがつくった次世代のメールアプリです。Gmailの進化版、ということもできますね。

Inboxの特徴には数々の便利な機能が備わっていますが、最大のメリットはやはりGmailとの親和性の高さでしょう。GmailからそのままInboxに移行することができますし、Gmailで使っていたラベルやフィルタも使えます。

Sparkと同じく、メールをタスクのように処理することができます。リマインダーやスヌーズなどの、タスク管理にお馴染みの機能も使えます。

Gmail(Android、iOS)

Gmail

Gmail – Google Play の Android アプリ

Gmail – Googleのメールを App Store で

こちらはGmailの公式アプリです。Inboxなどの最新のUIや機能は魅力的ですが、従来のGmailの方が使いやすい方はこちらのアプリを使うといいでしょう。

公式アプリなだけあって、Gmailの機能は一通り使えます。Google Driveと連携することもできるので、ドキュメントのやり取りが捗ることでしょう。

またアプリ独自の機能として、手書きメモを添付したり、写真に矢印やテキストなどの注釈をつけることもできます。

Outlook(Android、iOS)

Outlook

Microsoft Outlook – Google Play の Android アプリ

Microsoft Outlook – メールと予定表を App Store で

Microsoft社のメールソフト、Outlookのアプリ版です。パソコン版のOutlookと同じアカウントが使えるので、Outlookユーザーにおすすめのメールアプリです。

Office製品との連携ができるところが、Outlookの最大のメリットでしょう。OneDriveやDropboxなどのストレージサービスとも連携でき、ファイルをダウンロードすることなく閲覧することができます。

Boxer(Android、iOS)

Boxer

Boxer – Free Email Inbox App – Google Play の Android アプリ

Boxer For Gmail, Outlook, Exchange, Yahoo, Hotmail, IMAP and iCloud Emailを App Store で

GmailやYahoo!メール、Outlookなどのメールアカウントに対応したメールアプリです。ストレージサービスのDropboxにも対応しています。スワイプ時のアクションは、使い方に沿ってカスタマイズできます。

あとがき

おすすめのメールアプリを5つご紹介しました。AndroidやiOSのデフォルトのメールアプリも使いやすいのですが、日常的に使っているのならアプリにもこだわりたいところ。ご紹介したアプリはどれも評判の良いものばかりなので、実際に使いながら自分に合うメールアプリを見つけてくださいね。


メールは独自ドメインがいいの?GmailでもOK?

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アドレスはどうしてる?

メールアドレスはいくつ持っていますか?
エンジニアなら、プライベートでもいくつかのアドレスを使い分けているでしょう。

フリーランスとして独立するなら、そのうちの1つを仕事専用に振り分けるのが普通だと思います。
もちろん、クライアントとメールでやり取りすることもあるでしょうし、名刺にもメールアドレスが印刷してあると思います。
でもクライアントによっては、メールアドレスだけで先入観を持ってしまうこともあるようです。

フリーメールはだめらしい

IT系だとあまり実感はないかもしれませんが、少し前までは「ビジネスの場にフリーメールは非常識」という空気もあったようです。

フリーメールは簡単に取得できます。
1人でいくつでも取れますし、架空の名義でも取れるものが多いです。
また、何かまずいことがあったらすぐにそのアドレスを捨てて別なアドレスを取ることもできます。
そのため、信用度は低いとされているのです。

また、スパムを避けるためにフィルターがかかっていると、企業からのメールも受け取りづらいということもあります。
ネットショッピングでも、フリーメールへの注意書きがあるくらいです。

ただし、クラウドソーシングのマッチングサイトを経由する場合はメールアドレスが相手に知られることはありません。

Gmailでもだめ?

Gmailも、フリーメールの1つです。今やIT系でなくても持っていない人が少ないくらいですが、Gmailの信用度はどうでしょう?
意外にも、賛否両論あるようです。

GmailならOK

Gmailもフリーメールですが、他のフリーメールとは別格という人も多いです。
何よりも、GmailはGoogleのアカウントも兼ねています。
ビジネスの場なら、メールのやりとりだけでなく、Google Driveでドキュメントを共有することも多いです。
その時には、当たり前ですが、Gmailアドレスをやり取りすることになります。

Gmailのセキュリティはたいていのプロバイダメールよりも上です。送受信するメールは自動的にウィルススキャンされますし、基本的に暗号化されています。スパムもかなりの割合で弾いてくれます。
普段使わない端末からアクセスするとお知らせがきますし、二段階認証を有効にしておけば、まず他人からは使えません。

もちろんIT系ならフリーメールだからといってGmailが信用できないという人はほとんどいないでしょう。

GmailでもNG

IT系でない大企業では、Gmailも弾くところはまだあります。
理由はやはり「フリーメールである」ということだそうです。
そういう企業と取引する場合は、別なアドレスを用意することになります。
ちょっと手間ですが、そういう企業との取引のために、別なアドレスを記入した名刺を用意してもいいでしょう。

GoogleはGmailの中を見て分析しています。これはプライバシーポリシーにも記載されています。
コンテンツにマッチした広告を見せるためですが、その解析を嫌う会社も多いです。

GmailはGoogleのアカウントも兼ねていますが、Googleのアカウントは、何かあれば削除されてしまうものです。
アドセンスでの規約違反、不適切な画像の保持などが有名ですが、何かGoogleの規約に触れることがあれば、一瞬で消えてしまいます。
そういうリスクがあるので、Gmailはダメというところもあります。

人によっては、フリーランスとしてビジネスを行っているのに、独自ドメインやアドレス取得などの投資を行っていないという見方もあるようです。

信用されるアドレス・信用されないアドレス

では、どんなアドレスなら理想的なのでしょう?
信用度で言うと、次のような順番でしょうか。
会社発行のメールアドレス>独自ドメインのメールアドレス>プロバイダメール>携帯のキャリアメール>フリーメール

フリーランスなら「会社発行のメールアドレス」はありませんが、独自ドメインのメールアドレスがそれに当たります。

独自ドメインのメールアドレス

屋号やポートフォリオがある場合は、それにちなんだ独自ドメインを取るのが理想的です。
無くても、自分の名前や業種にちなんだ独自ドメインを取るといいでしょう。

空いているかどうかはともかく、一番信用度があるのは「.co.jp」ドメインです。料金も高いです。
もちろん「.com」「.jp」でもOKです。
エンジニアなら「.net」などでも大丈夫でしょう。
「.xyz」など、比較的新しいドメインは空きが多いのですが、信用度は「.co.jp」ほどではありません。

独自ドメインを取る手間はフリーメールとあまり変わりませんが、有料な分だけフリーメールよりも信用度が上です。簡単に取れることがあまり知られていないからかもしれません。

プロバイダメール

最近は新たに取得する人は少ないようですが、一昔前のネットは、まずプロバイダとの契約から始まりました。
老舗の大手プロバイダなら、一応の信頼性があると見なされるでしょう。
プロバイダと契約するときに身分の証明がされているからです。

最近はアドレスだけで月に数百円からというプランがありますので、昔から持っているアドレスを維持するだけという契約もできます。

携帯キャリアメール

実際にビジネスで使うことはめったにないでしょう。
出先からの連絡なら、それこそGmailからでOKです。
しかし、携帯キャリアと契約するときにも身分証明が必要なので、一応の信頼性があると見なされるそうです。

フリーメール

Gmailの扱いはクライアントによって変わりますが、Gmail以外のフリーメールは一律で一番下になります。
マイクロソフトとの取引がある場合は、マイクロソフトのメールを別格にするかもしれません。

しかし、フリーメールの「使い捨て可能」という特性を活かすこともできます。
クライアントから何らかのファイルを送ってもらう場合、一旦フリーメールで受診すると、仮にウィルス付きのファイルを受信しても、メインのアドレスは無事に守れる、という手もあります。

ローカル部分は

ここまではメールアドレスのドメイン部分の話でしたが、メールアドレスにはローカル部分もあります。@の前の部分です。
個人の連絡用アドレスだと、ここが密かな趣味を全面に押し出したものだったり、個人情報全部載せだったりします。
そういうアドレスではやはり信用度は今ひとつ。
ビジネスに使うなら、ローカル部分はシンプルに「info」とか「(名前)」にしておくのが無難です。恥ずかしくないものを。

メールクライアントは何がいい?

独自ドメインを取るのはいいのですが、独自ドメインで取れるメールはWebメールが多いです。
それではちょっと使いにくいですよね。
ここで、Gmailが使えます。

簡単なのは、独自ドメインのメールを自分のGmailアドレスに転送する方法です。
ただしこれをやると、独自ドメインのメールもGmailに来たメールも同じように受信トレイに入ります。
ヘッダーを見て区別したり、ラベルをしっかり設定する必要があります。
メールの送受信は普通にできます。

スマートフォンなら、Gmailのアプリケーションをメールクライアントとして扱って独自ドメインのメールを送受信できるように設定することもできます。
いくつもメールボックスができ、それぞれ別な受信トレイに入るので、どのアドレス宛てのメールかがわかりやすいです。
どちらにしろスマートフォンで簡単に操作できるので、Gmailのメールアドレスを使わなくてもGmailアプリを活用すると便利です。

フリーランスなら24時間営業、スマホ活用法

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スマートフォンならいつでもどこでも

駅のホーム、打ち合わせの間、ちょっとカフェで一休みなど、仕事の合間にはスキマ時間がたくさんあります。
そういう時間もムダにしたくないけど、ノートパソコンを取り出すのは時間がかかるし面倒くさい。
そういうときはスマートフォンですね。

連絡やニュースチェックなどの細かい処理は、スマートフォンをうまく使って、スキマ時間に済ませてしまいましょう。
スマートフォンをフリーランスの業務に100%活かす方法をご紹介します。

連絡

もとは電話ですから、連絡は、スマートフォンの一番得意な分野です。
今や連絡に使うツールはたいていスマートフォンに対応しています。
スマートフォンならいつも持ち歩いているので、クライアントからの連絡にも素早く応えられます。

メール

セキュリティの厳しい企業なら、会社のパソコンからしか見られないこともあるかもしれませんが、フリーランスならいつでもメールにアクセスできるようにしておきたいもの。
スマートフォンなら、着信があるとランプが光ってくれるのも便利です。

スタンダードなのはGmailですが、スマートフォン用のアプリケーションでも、いろいろなメールクライアントがあります。
普通にメールクライアントに各メールアドレスを設定してもいいですが、スパムがたくさん来るアドレスは、一度Gmailに転送するとスパムフィルターの役目も果たしてくれて便利です。
自分の使いやすい方法で、いつでもどのメールでも見られるように設定しておきましょう。

チャットツール

チャットワークやslackをはじめ、たいていのチャットツールはスマートフォンアプリがあります。
ツールによっては、未読を溜めると読みにくくなったり、どこから未読だったかわかりにくくなったりします。
こまめにチェックしておきましょう。

通話

急ぐときはやっぱり通話が便利です。スマートフォンならもちろん通話もできます。
設定しておけば、通話を自動で録音しておくこともできます。
画面で過去の連絡を見ながら通話できないのだけがちょっと不便です。

SNS

SNSで連絡を取ったり、営業を兼ねて自分のSNSを更新したりする場合もあるでしょう。
イベント告知用のTwitterやFacebookのアカウントをチェックするときもあります。
そういう処理にもスキマ時間はぴったりです。

連絡先管理

名刺も、オフィスにしまっておいては使いづらいですが、スマートフォンならいつでも見られます。
evernoteなどを使う人もいますが、名刺管理アプリもいろいろあります。
スマートフォンを使えば名刺管理システムも要らず、導入コストも割安です。
名刺だけでなく、Gmailの連絡先を使えば、普段使いの連絡先も出先ですぐ見ることができます。

情報共有

スマートフォンなら、出先で入手・変更したファイルや情報を簡単にパソコンと同期できます。

スケジュール管理

スケジュールは常に持ち歩いて変更があればすぐに更新したいので、スマートフォンにぴったりです。
パソコンでGoogleカレンダーを使えば、スマートフォンからはたいていのスケジュール管理アプリで操作できます。
時間が近づいたらアラームが鳴るのも便利です。

ファイル操作・共有

スマートフォンには、オフィスアプリやPDF編集アプリもあるので、ちょっとしたチェックならスマートフォンでも可能です。
ただし画面はかなり小さいので、辛いことも多いかも。
必要なら、コンビニにあるマルチコピー機からプリントアウトもできます。
外出先でちょっと資料がほしい、というときにも便利です。

情報管理

ちょっとしたメモはスマートフォンで管理するのが一番便利です。
手書きのメモでは後から転記する必要がありますが、スマートフォンなら勝手に同期してくれます。

メモ入力

新しいアイデアや仕事のメモなど、専用のアプリケーションのない情報など、出先でもいろいろなメモが発生します。
アプリケーションは、自分の使いやすいものを選びましょう。
テキストファイルでも、evernoteなどの情報管理アプリケーションを使ってもいいです。
重要なのは、スタイルではなく、取りこぼしの無いようにメモしておくことと、パソコンからの同期や共有が簡単なアプリケーションで使いやすいものを見つけることです。

カメラ

入力が面倒でも、スマートフォンのカメラがメモ代わりになります。
一時的に利用するだけのものなら、テキストで入力しなくてもいいこともあります。
Googleのフォトに入れておけば、撮影したものがすぐに同期され、パソコンでも見られます。

検索

わからないことをいつでも調べられるのは、もちろんビジネスにも便利です。

乗換案内

初めてのクライアントに出向くときには、スマートフォンの乗り換え案内が便利です。
電車だけでなくバスの乗り換えも検索できます。

地図

乗換案内で電車やバスから降りたあとは、Googlemapなどは、歩行者用のナビになります。
似たようなビルがたくさんあるときには重宝します。

通訳・翻訳

英語に限らず、中国語でも韓国語でも、いろいろな言語への翻訳ができます。
ちょっと調べ物がしたい時、他国から来たエンジニアがいる場合などに重宝します。
エンジニア的には、サイト名やドメイン名を決めるときにも重宝しますね。

ニュースチェック

スマートフォン用のニュースアプリもたくさんあります。
有名なアプリケーションが多いですが、好みのものを見つけましょう。

まとめ

スマートフォンは、落としたり無くしたりしないようによく気をつけましょう。
ウィルスよりも、スマートフォンを落とすのが一番のセキュリティリスクです。

もちろん重要なアカウントは2段階認証市場にしたり、画面ロックを設定したり、万が一落としても簡単に利用されないように、少しでもセキュリティに効果のある対策をしておきましょう。

いまオススメのIT関連のビジネス書、厳選6冊

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もうすぐ夏休みですね。フリーランスなら休みはないかもしれませんが、クライアントが休みの間は、少しはのんびりできるのでは?
余裕のあるときには新しい知識や情報のインプットに励むのも、フリーランスの心得です。

最近流行のビジネス本から、エンジニアにもおすすめのものをご紹介します。
定評のある物が多いので、興味のある本があれば、気軽に手を出してみてください。

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』

ビジネス書1

著者:松尾 豊
出版社:KADOKAWA
価格:¥1,512(Kindle版は時価)

最近話題の人工知能(AI)に関する本です。
著者は人工知能学会の研究者ですが、この本は専門書ではなく一般書なので、前提となる知識はとくに入りません。
研究者が書いているだけあって、バラ色の可能性だけを語るわけでも人工知能の恐怖を煽るわけでもなく、冷静に人工知能ができることとできないこと、最近の人工知能は何がどうすごいのか、などを読みやすく書いてあります。
ディープラーニング、AlphaGo、車の自動運転など、話題のキーワードについてきちんとした知識が欲しい人におすすめです。

『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』

ビジネス書2

著者:ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ
出版社:NHK出版
価格:¥1,728(Kindle版は時価)

シリコンバレーでも大きな影響力のある起業家集団「ペイパル・マフィア」のピーター・ティールがスタンフォード大学で行った起業に関する講義の記録で、彼の起業哲学が語られています。
すでにあるものをコピーするのではなく、新しい何かを創ること。0から1をつくろう。
一時は思いついたらすぐに起業する「リーン・スタートアップ」が流行でしたが、この本では否定されています。
スタートアップでもきちんとした営業とマーケティングが大事、いいものを作ったら売れると思うな、という考えはシリコンバレーらしくないような気がしますが、彼ら自身がそれで成功を繰り返しているのです。
自伝でもHowto本でもなく、自分で考えることを推奨される、刺激になる本です。

『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

ビジネス書3

著者:ベン・ホロウィッツ
出版社:日経BP社
価格:¥1,944(Kindle版は時価)

シリコンバレーの投資家ベン・ホロウィッツが、起業家時代何度も何度も倒産しかけながら、最終的には成功した体験を語る、若い経営者たちへのアドバイス。
あくまで起業家向けなので会社員や1人仕事のフリーランスにはピンと来ないところもありますが、とても勉強にも刺激になりますし、心強い気分にしてくれます。
何よりも、FacebookCEOのマーク・ザッカーバーグやGoogleCEOのラリー・ペイジが絶賛した本と聞けば、IT業界人なら読まなくてはいけない気分にさせられますね。

『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』

ビジネス書4

著者:グレッグ・マキューン
出版社:かんき出版
価格:¥1,728(Kindle版は時価)

大ヒットしたビジネス本です。99%のムダを捨て、1%の本当に重要なことに集中する。雑用ではなく、クリエイティブな思考に時間を使う。言葉で言うと簡単そうですが、実現するのはなかなか大変です。
仕事の現場でノイズや雑用をできるだけ捨て去るというのは、日本の会社員には難しそうですが、実行できたときの効果は大きそうです。
フリーランスやクリエイティブな仕事をしている人なら、この本の内容は大いに参考になります。
仕事だけでなく、ライフプランについても参考になると評判の本。

『How Google Works ― 私たちの働き方とマネジメント』

ビジネス書5

著者:エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル
出版社:日本経済新聞出版社
価格:¥1,944(Kindle版は時価)

Googleの企業戦略や意思決定のプロセス、社内文化などが語られています。
ビジネス本なのですが、著者がグーグル会長で前CEOのエリック・シュミット、前プロダクト担当シニア・バイスプレジデントのジョナサン・ローゼンバーグで、もちろん現CEOラリー・ペイジのお墨付き。
Googleのビジネススタイルが、それを考えた人たちからの目線で書かれているので、フリーランスでもいろいろ取り入れることができそうです。
Googleの社内見学のような気分で読めます。Googleファンならぜひ。

『Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学』

ビジネス書6

著者:ケン・シーガル
出版社:NHK出版
価格:¥1,728(Kindle版は時価)

最後に、Apple関連本もご紹介します。なぜかテクノロジーのところにあったり、哲学のところにあったりもするのですが、ビジネス本です。
著者は「Think Different」キャンペーンに携わり、iMacを命名したクリエイティブ・ディレクター。Appleのスタイルを熟知した人物です。
Appleがどうやってとことんシンプルであることを追求できたのか、ジョブズの好みだけでなく、きちんとしたビジネスのプロセスがあったことがわかります。
Appleやジョブズのエピソードも語られているので、Appleファンの方にもおすすめです。

さいごに

最近のビジネス本は、ずいぶんIT業界寄りです。
本のテーマがワークスタイルやビジネス哲学でも、帯や著者のキャリアには、GoogleやAmazon、Appleなどお馴染みの名前が並んでいます。
ごひいきの会社がテーマになっている本なら、エンジニアにも興味が持てるのでは。

どの本も紙版とともにKindle版が出ています。重たい本を持ち歩く必要がないうえに、紙版よりも安い事が多いです。そのうえ時々セールもあるので便利ですよ。
仕事に活かす事を考えなくても面白い本が多いので、ぜひチャレンジしてみてください。

もう覚えきれない!やることが多いエンジニアはタスク管理をしっかりすべし

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スマートフォンが普及してから、リマインダーという言葉も一般的になりました。
特にリマインダーと呼ばなくても、スケジュールにもアラームがついたり、サポートしてくれるアプリやツールが増えたりして、どんどん便利になっています。
リマインダーと言うよりも、アプリの名前で覚えている方も多いかもしれません。

リマインダーとは、本来、何かを忘れたときに思い出させてくれるもののこと。
1人でいろいろな仕事や処理をこなすフリーランスには、必須の機能です。ぜひ活用してください。

何を記録する?

ついメモするのを忘れて後から困ったり、適当なところにメモしてどこに書いたのかわからなくなったりしがちです。
仕事でもプライベートでも、少しでも「覚えておかなければいけないもの、覚えておきたいもの」「これから何らかのアクションを起こさなければいけないもの」は、決まったところにメモする癖をつけておきましょう。

スケジュール

一番に記録しなくてはいけないのはスケジュールです。
仕事はプロジェクトごとに管理ツールなどがあるかもしれませんが、それとは別に自分専用のスケジュールを1つ用意します。
プロジェクトの細かい進捗までは必要ありませんが、最低限次のことは記録しておきましょう。

  • スケジュールの開始・終了
  • 中間納品日
  • 打ち合わせ、会合

自分1人で行う作業も、もちろん同じように記録します。
打ち合わせなど移動が必要な項目は、打ち合わせの開始時間と移動開始時間を記録します。

自分専用のスケジュールなら、プライベートな予定も遠慮なく記録できます。
会社員なら拘束時間が決まっていますが、フリーランスは営業時間があってないようなもの。
健康診断などのイレギュラーな予定が仕事の時間に食い込むこともあります。
カレンダーが分散しては、予定が重なってしまうことも。
すべての予定を一覧できるように、プライベートの予定も同じスケジュールに入れておきましょう。

定期的な項目も記録しておきます。たとえば、月末には伝票を整理して入力する、金曜の朝には書類を整理する、などです。
期限のある書類などが提出に間に合わなかったら大変です。

定期的な服薬もスケジュールに入れておきます。アラームが鳴るので忘れずに済みます。
薬はアラームが鳴ってすぐに飲めないこともあるので、タスクにも入れてダブルでリマインダーをかけておくと安心です。
自分の薬だけでなく、子供や介護で飲ませなければいけない薬がある場合にも便利です。

時間は正確に書いておきましょう。
あらかじめ少し余裕を持って書いておいたりすると、後から「実際には何時だったっけ?」と悩むことになります。
実際の予定時間を見てから余裕を持って動けばいいのです。

タスク

タスクも記録します。タスクとTodoとスケジュールは、似ているようで違います。
いろいろな説がありますが、次のように考えるとわかりやすいです。

  • スケジュールは開始・終了ともきちんとした時間が設定されているもの
  • タスクは締め切りだけが決まっているもの
  • Todoは終了時間もあまりはっきりしていないもの

仕事のタスクはプロジェクト管理ツールなどに入れていると思いますが、事務処理や経理処理など、どのプロジェクトにも入らないものは忘れがちです。
とにかく処理する必要のあるもの、特に連絡など対外的な処理をしなくてはいけないものは、忘れないようにすべてタスクリストやTodoリストに入れておきます。

タスクリストはプロジェクトごとのもの+それ以外で分かれていてもかまいません。
ただし、すべてのタスクリストを定期的に見直して積み残したタスクがないかチェックします。

スケジュールでも同じですが、必要な情報はタスクリストにすべて入れておきます。
相手の電話番号、会場の地図へのリンク、必要な持ち物などです。
こうしておけば下調べが不要なのでタスクの処理が進みます。

覚えておきたいものリスト

必須ではありませんが、スマートフォンに入れておくと便利です。
たとえば行ってみたい店、読みたい本、試してみたいレシピなどです。
オンラインショップの「ほしいものリスト」が典型的ですね。ちょっとした空き時間や、急な飲み会などに役立ちます。

手持ちのデジタルグッズやアプリのトラブルシューティングを自分用マニュアルとして記録しておくと便利です。
もちろん仕事に関係するものでも、何度も行う処理には自分用マニュアルを作っておきます。
チェックポイントやするべき処理を箇条書きにしたものでかまいません。
他人に見せずに自分で使うだけなら、役に立つサイトのURLまとめだけでもあると便利です。

どういう形で記録する?

ツールは基本的に気に入ったものでいいですが、スケジュールだけはアナログよりもデジタルなもののほうがいいでしょう。
スケジュールがアラームと連動して、10分前などに知らせてくれるので、忘れることがより少なくなります。

アプリケーションはできるだけ、手持ちのデジタル機器すべてと同期できるものを選びましょう。
オフィスでも出先でも同じようにアクセスできなければ、リマインダーの意味がありません。

Googleカレンダー

スケジュールにはいろいろなアプリがありますが、やはりGoogleカレンダーがおすすめです。
別なアプリを使いたいなら、Googleカレンダーと同期できるものを選んで、インタフェースとして使うと便利です。

Googleカレンダーならデータはすべてクラウドでどこからでも操作できますし、アラーム機能もついています。
簡単なTodo機能もありますし、何か勉強したいときには最近実装された「ゴール機能」が便利です。
スマートウォッチにもデータを送れるので、スマートウォッチユーザーにもおすすめです。

タスクリストやTodoリストは好みのものを使いましょう。

専用アプリ・サイトの機能

「覚えておきたいもの」を記録するなら、専用アプリも便利です。
「ほしいものリスト」ならAmazon、パスワードリマインダーならスマートフォン用アプリ、気になるお店を記録するなら「食べログ」や「ぐるなび」などです。
とにかく突っ込んでおくメモや自作マニュアルなら、どこからでも使えるEvernoteなどがおすすめです。

何に記録するか

パソコンは持ち歩けませんが、データを入力するのに便利です。
オフィスで基本的なデータを入力したり、下調べしたデータを追加するのはパソコンの方がやりやすいでしょう。

持ち歩くのはスマートフォンなので、まずはスマートフォンで使いやすい方法を考えます。
リマインダーやスケジュールへのリンクはホーム画面に設定しておくと、必要な情報へのアクセスが簡単になります。
アラームなども設定しておきましょう。

あればスマートウォッチも便利です。
設定にもよりますが、アラーム音やバイブレーションでスマートフォンへのいろいろなアクションを通知してくれます。

もちろん紙に書いてもいいですが、スケジュールだけはデジタルでアラームを利用することをおすすめします。
スケジュール以外は、書くのが面倒ですが、アナログでもなんとかなります。
クリエイティブなタスクが多い人は、気に入ったノートを用意するとやる気が出るかも。

忘れてもいいのは安心

忘れるというとマイナスのイメージですが、プラスの効果もあります。
覚えているという行為や、覚えていなくては、という気持ちはかなり頭や心の負担になるのです。
何かを忘れると仕事への影響もありますし、精神的なショックも大きいです。

覚えているのを放棄するというのはかなりストレスが軽減されるものです。
頭を必要な作業だけに集中できるので仕事の効率も上がります。

私もかなり長い間「自分で覚えている派」でしたが、最近はリマインダーやTodoアプリを使っています。
リマインダーが教えてくれるから忘れていてもいいや、という爽快感はすごいですよ。

初めてのスマートウォッチの選び方

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次にくるくる!と言われながらなかなか来ないのがウェアラブルコンピュータの時代。
メガネ状、コンタクト状など、話題にはなっています。
現実的に発売されている代表がスマートウォッチですが、仕事で使っている人はあまりいないかも?
仕事にも使えるスマートウォッチはどう選ぶのか、考えてみましょう。

どんな機能が必要?

スマートウォッチには、何種類もの機能があります。
あなたに必要な機能はなんですか?
どんな機能が必要かは人により違いますが、基本的な機能と、あればうれしい機能を確認します。

基本的な機能は?

スマートウォッチなので、まずはスマートフォンと連動することがポイントです。
安いモデルは基本的な通知機能がメインになっています。

    • Bluetoothでスマートフォンと接続する

Bluetoothで接続していれば、最低限スマートフォンと連動して通知することはできます。
連動するにはスマートフォン側に専用アプリをインストールします。

    • スマホに何かあったら通知する

メールや着信などを通知します。Twitterなど、他のアプリからお知らせも通知できるものもあります。
スマートフォンを見なくても、さり気なくメールのタイトルや発信者がわかります。
スマートフォンの電池が少なくなった時にも通知してくれるのは便利です。
通知には音、光、文字、バイブレーションなどがあります。

    • 日本語への対応

メールのタイトルや発信者がわかるためには、ある程度日本語に対応している必要があります。
ただし、中国製のもので安いものは、中国語フォントを使っているので日本語が化けることがあります。
化け方にも規則性があるので、慣れるとだいたいわかります。

    • ある程度電池の持ちが良いこと

できれば数日は充電しなくていいくらいの電池は欲しいです。
機能が多く液晶が大きくて見やすいものは電池がもたないので、充電しやすい形であることも大事です。

あるとうれしい機能は?

実は、スマートウォッチとしてのイメージにあるような操作は、高級機にしかありません。
すべての機能を備えているモデルは限られます。

    • スマートウォッチから返信できること

意外ですが、双方向性が確保されているスマートウォッチばかりではありません。
スマートウォッチには通知がくるだけで、返信はスマートフォンでというものも多いです。

    • リモートで音楽再生、カメラ撮影、ハンズフリー通話など

通知以外の機能をコントロールできるスマートウォッチも少ないです。
スマートウォッチでいろいろな操作ができる、というイメージはこの機能から来ているものが多いですね。

この2つの機能、スマートウォッチからの返信やコントロールは、Bluetoothだけでなく、Wi-Fi接続を利用しています。

    • 腕時計になること

何も操作していないときは画面が真っ黒になっているものも多いです。
「腕時計」であるためには、常に時計画面が表示できる機能が必要です。
ただし常時表示には電池を消費します。

    • 耐久性、耐水性

ある程度の生活防水機能があると、雨の日も安心して使えます。
時計なら防水のものも多いですが、スマートウォッチは精密機械なので、防水でないものも多いです。

    • アクティブトラッカー

スマートウォッチには、活動量計機能があるものが多いです。
歩数計などの簡単なものから、心拍計など高度なものまでありますが、どこまで対応しているかは機種によります。

    • iPhone、Android双方で動作すること

iPhoneしか使わないならApple Watchでもいいですが、安いものはほとんどAndroid用が多いです。
iPhoneも使うなら、両方に対応している必要があります。

    • カラー表示

通知のみの機種では、白黒のみの表示も多いです。
腕時計らしい画面を表示したり、壁紙を表示したければカラー表示が必要です。

見た目はけっこう大事

スマートウォッチがあまりビジネスの場で見られないのは、スマートウォッチらしい外観も原因です。
Apple Watchならブランド力で押し切れそうですが、なるべく「腕時計」らしい見た目のものの方がすんなり使えそうです。

安い機種はスマートウォッチらしい雰囲気なのですが、かなりチープな外見でスーツには似合いにくいものが多いです。
スーツをあまり着ないフリーランスのエンジニアなら、職業柄、スマートウォッチらしい外観でも構わないでしょう。

腕時計らしくシンプルで高級感がある外見なら、エンジニア以外でも使いやすいです。
時計部分のケースが丸く、アナログ時計表示になっていれば、腕時計らしい感覚で使えます。

ベルトを替える機能があれば便利ですが、気に入ったもの1本でもかまいません。
スマートウォッチは、スマートフォンとペアリングされているので毎日替えられません。気に入ったものを選びましょう。

機種はどう選ぶ?

次の項目に当てはまるものから、好みで選びます。

  • 返信したいか、通知だけでいいのか
  • 外見
  • 予算

機種選びに重要な価格帯ですが、幅が広すぎるので、予算を先に決めましょう。
通知のみの通知のみのものなら数千円から入手できます。
高機能なもの、見た目の豪華なものは数万円以上します。

スマートフォンがAndroidなら、高級機からチープなものまで選択肢は幅広いです。
必要な機能と好みに合わせて選べます。
安いものは聞いたこともないメーカーも多いので、自分のスマートフォンとの相性が気になる場合は、Amazonなどのレビューを参考にできます。

iPhoneユーザーならまずはApple Watchが選択肢に入りますが、まだ高価です。
Appleとは関係ないメーカーから、AndroidとiPhone両方に対応した機種がもう少し手に取りやすい価格で発売されています。

逆にApple WatchはiPhoneとしか接続できないので、Androidも使っている人には対象外です。
当たり前ですが、1つのスマートウォッチとペアリングできるのは1つのスマートフォンです。
機種変更するときにいろいろなスマートフォンを選びたい人は、Apple Watchでは困るでしょう。

最も便利な機能…それはずばり「通知機能」!

私は通知のみのごくチープな機種を愛用しています。
操作はジェスチャーがメインなので、初見で使うのはちょっと面倒です。
通常の画面は黒くて、通知があるときだけ表示されます。
時計画面はジェスチャーで表示されます。

通知機能は実用的です。
メールやメッセージのタイトルがわかれば重要なものだけ見ればいいですし、バッグの中にあっても、着信に気づきやすいです。
スマートウォッチというと男性向けアイテムのイメージがありますが、実はスマートフォンをバッグに入れている女性に便利です。

つけっぱなしにしていれば歩数計なども使えます。
アラームは機種によりますが、音やバイブレーションが小さくて気づかないこともあります。
健康管理機能はあまり興味がないのですが、健康に注意するという効果はあるかもしれません。

充電は普通のUSBなので、特殊な充電器が要らないのは便利です。
ただし電池が完全に切れると時計やペアリングが止まるので、一度同期しなおすのがちょっと面倒です。

まだまだ発展途上

なかなか普及しないスマートウォッチ。買って使ってみると、なかなか面白いアイテムです。
意外に実用性もあります。

ただし、機種選びひとつとってもわかりにくいところがあります。
いろいろなメーカーがいろいろなアイテムを作っているので面白い状況なのですが、その分情報が収集しにくく、機種の比較がしづらいのです。

スマートウォッチを使うためにいろいろ情報収集したり、使い方を調べるというプロセスがもう少し簡単になれば、もっとスマートウォッチが普及すると思います。

国内・海外出張して仕事をするときに必要な通信手段の選び方

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出先で必要なものは何?どういう準備をしておけばいい?
それを決めるためには、最初に1.行き先、2.現地でしなくてはいけない作業、3.滞在日数の3つを考える必要があります。
その条件が異なると、持ち物や現地での通信手段が変わってくるからです。

行き先で何をしますか?

まずは行き先を考えましょう。
国内ならあまり気にする必要はありませんが、海外なら、ある程度の下調べが必要になります。
通信手段は、滞在先と作業内容、日数で決まります。

次に必要な作業を考えましょう。
最低限メールやメッセージで連絡がつけばいいのか、通話もしたいのか。
簡単にブログの更新くらいできればいいのか。それとも、本格的に仕事できる作業が必要なのか。
家族がいれば、読書用端末やゲーム機が必要になることもあります。

仕事が必要か、家族連れかどうかで、Wi-Fiルーターを持っていくかどうかが決まります。
国内でも、仕事があるか家族連れなら、Wi-Fiルーターを持って行きましょう。
家族連れならタブレットで動画を見たり、読書したり、ゲーム機にも使えます。
海外でも、ある程度パケットを使うことが予想されるなら、あると便利です。

行き先が国内なら

国内なら、仕事が必要なのかどうかがポイントになります。
装備は普段とあまり変える必要はないでしょう。

国内移動には渋滞がつきものです。移動中の電池切れ対策として、モバイルチャージャーは忘れずに。
行き先で使うための充電器も用意しましょう。

短期間だし、仕事はしない

数日の帰省だけなら、とりあえず連絡がつけばいいと思います。
メールやメッセージ、チャットツールのチェックと返信だけなら、スマートフォンで充分です。

自宅ではないので、Wi-Fiが使い放題とは限りません。
スマートフォンの契約は、パケット無制限にしておくと便利です。

少し長くなる、仕事もしたい

行き先でも仕事をすることになりそうなら、タブレットやPCも持って行きます。
荷物が重くなるのと、移動による破損に注意が必要です。

仕事で使いそうなファイルや資料は、パソコンやタブレットのローカルディスクか、EvernoteやDropboxに入れておきます。

国内でも電波の弱いところもある

意外ですが、日本国内でも電波が弱いところもあります。
人のあまりいない山や島は想像しやすいですが、ホテルの高層階でも弱いことも。
そういう時は、同じ室内でも位置や角度を変えると、入りやすくなることもあります。

行き先が海外なら

海外なら、行き先の状況について下調べが必要です。

現地で何をしますか?

滞在日数と何をするかで準備が変わります。
下に行くほど料金が安くなり、手間が掛かります。

  • いつもの番号で日本国内との通話が必要
  • 少ない日数なので少しだけ連絡ができればいい
  • たくさんパケットを使うが、少し高くても日本から準備していく
  • たくさんパケットを使うが、費用をできるだけ安く抑えたいか

日本国内との通話はどうするか

携帯キャリアの海外ローミングサービスを利用すれば、日本国内と同じ携帯電話番号が使えます。
日本国内とも同行者とも同じ番号で通話できます。
ただし海外にいるので、普段の電話番号の最初に国番号「+81」をつけ、最初の「0」を除いた番号になります。

ただし通話はパケット定額サービスの対象外なので、料金はかなり高くなります。
同行者との通話もいったん日本を経由する形になるので、高額な料金がかかります。
また、通話料金は掛けた側だけでなく、着信した側にもかかります。

Skype通話やLINE通話ならパケット定額サービスの範囲内なので、使い方がわかる相手であれば、こちらを使うと便利です。
国によってはLINEやSkypeの利用が制限されています。出発前に確認しておきましょう。

現地のSIMカードを入れると、現地で同行者と普通に通話ができます。
ただし電話番号が変わるので、普段の電話番号ではかかりません。

少ない日数なので少しだけ連絡ができればいい

仕事が不要で連絡だけ取れればいいなら、スマートフォンだけで充分です。
対応した地域に数日間滞在するだけなら、携帯キャリアの国際ローミングでもかまいません。
日本国内よりはかなり高い通信料ですが、最小限の準備で済みます。

ドコモ、au、ソフトバンクの3大携帯キャリアには、海外向けのパケット定額サービスがあります。
申し込も不要な事が多く、アプリによる設定だけで使えます。
各キャリアで名前は違いますが、海外での接続状態や使用料金を確認できます。
一度ご自分の使用しているキャリアで確認してください。

パケット定額サービスも、料金は高いですが使うのは簡単なので、短期間ならおすすめです。
ただし海外ローミングに対応していてもパケット定額サービス対象外のキャリアや地域もあるので、行き先は対応しているのかを携帯キャリアで確認しましょう。

パケットを大量に使いたいときは、ショップや空港などにあるFree Wi-Fiも利用できます。
ホテルによっては、泊り客用のWi-Fiを用意しています。こちらを使うと節約できます。

必要な準備は、次のとおりです。携帯キャリアでもらえる資料も持参しましょう。

  • 自分の利用しているキャリアでのローミングサービスの確認
  • 行き先がローミングサービスやパケット定額サービスに対応しているかどうかの確認
  • ローミングサービス用のアプリのダウンロード、テスト
  • 行き先の電源形状と、変換器の確認

たくさんパケットを使うが、日本から準備していく

仕事などでたくさんパケットを使うなら、Wi-Fiルーターがあると便利です。
ルーターは、国内でレンタルして海外に持っていくこともできます。
自宅のWi-Fiと同じように接続して、同行者と一緒に使えます。

海外レンタルルーターの料金は出発日から帰国日までの日数分です。
国内で使うよりは高いですが、それでもパケット定額サービスよりは安いです。

何よりも日本国内で手配できるのは安心です。
業者のWebサイトで内容を調べて予約し、当日空港で受け取ることもできます。

必要な準備は、次のとおりです。国内同様に仕事の準備もしておきます。

  • 行き先がルーターの海外レンタルサービスに対応しているかどうかの確認
  • 業者の名前、料金、予約番号などの確認
  • 接続手順の確認(ID、パスワードなど)
  • 行き先の電源形状と、変換器の確認

たくさんパケットを使うが、費用をできるだけ安く抑えたい

一番安上がりなのは、現地でSIMカードを買って自分のスマートフォンやルーターに入れる方法です。
ただし、うまく動作しないこともあるので自己責任になります。事前の準備も必要です。

たいていの国では、プリペイドSIMカードを売っています。
国によってはかなりの量のパケットを使えるプランもあります。
現地のキャリアを使用するので、パケット代もあまり気にせず使えます。

同行者も現地のSIMカードを使っていれば、番号は変わりますが普通に通話できます。
日本国内に通話するとかなり高くなるうえ、番号も変わるのでSkype通話やLINE通話を使いましょう。

SIMカードは現地で購入しますが、現地のどのキャリアを使うかは事前に調べておきましょう。
行き先に強いキャリアを調べます。行き先がリゾート地などの場合は、現地のキャリアでも強いところと弱いところがあります。
次に自分のスマートフォンで使える電波と、SIMカードの大きさを調べます。
ルーターを持っていくなら、ルーター用の対応SIMカードも調べます。
そこから、使用できるキャリアが決まります。

出発前に、スマートフォンのSIMロックを解除しておきましょう。
自分の契約しているキャリアに持って行き、手続きします。
SIMロックを解除しても、現地のSIMカードが動くかどうかは保証外です。
iPhoneなど、世界中で売っている機種はどこのSIMカードでも動きやすいです。

たいていの国では、空港やマクドナルド、ホテルにもFree Wi-Fiがあります。
これを併用すれば、かなり料金を節約できます。
リゾート地では、地域全体にFree Wi-Fiがあるところも。

必要な準備は、次のとおりです。仕事が必要なら、国内と同じように準備しておきます。

  • スマートフォンのSIMロックを解除しておく
  • 自分のスマートフォンで使えるSIMカードを調べる。
  • 行き先で使うキャリアを調べる
  • 行き先の電源形状と、変換器の確認

目的地の空港に着いたら、空港でプリペイドSIMを買うと便利です。値段も他の店と変わりません。
空港で購入して、Free Wi-Fiでアクティベーションできます。
プリペイドSIMの設定は、たいていは英語モードで設定できます。難しくはありません。
同行者がいればテストもできます。

プリペイドSIMを使いきったら、リチャージしてもいいですが、新しくプリペイドSIMを買ったほうがお得です。
新品にはボーナス分がついているからです。

気をつけよう

キャリアによるSIMロック解除ですが、機種によってはSIMロックを解除しても海外キャリアのSIMカードが動かないこともあります。
iPhoneやXperiaなど他国でも発売している機種(グローバルモデル)はいいのですが、完全国内向けの機種では怪しいこともあります。
またSIMカードのキャリアを変えると動くこともあるので、相性の問題です。

キャリアの責任はSIMロック解除までなので現地SIMの動作は「保証外」の一言で終わります。
どうしても確実な通信手段が必要なら、格安スマホや中古でグローバルモデルの端末を用意するか、行き先で買います。

国によってはスマホは狙われやすく、iPhoneを持っているだけで強盗を呼び寄せることも。
国内と同じように手に持っていては危ないと心得ておきましょう。

Evernote「無料は2台まで」の改悪値上げで代替品を考える

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先日、Evernoteのことを「神」だと拝めているEvernote教の賤民に大悲報が流れました

「Evernote、無料版では2台までしか使えなくするってよ」

私は現在2台しか使っていませんでしたので、そんなに大ダメージを食らったわけではありませんでした。しかし、デバイスがどんどんどんどん無限増殖している現代「2台」の壁を超越することは簡単です。

例えば、ジョブズを神だと拝める「Apple教」の信者であれば、MacbookにiPhone、それにiPadくらいは使ってて当たり前ですし、場合によってはこれに「iMac」を使っている人もいるかと思います。

また、そうでなくても「仕事用のパソコン」「プライベートのパソコン」「iPhone」で3台使うパターンもありますし、この現代社会ではデバイスを2台にすることは難しいです。

さて、今回はそんなEvernote難民のために「代替品」をいくつかピックアップします。

Apple信者なら「メモ」もあり

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もしあなたが「使っているデバイスはぜんぶAppleだ!」というほどの、重度のApple信者なら「メモ」アプリを使うのもありです。

標準装備としてついているメモアプリでは、思ったことをメモすることができます。iPhoneであればiOS9以降にて手書きメモを残すこともできますし、画像の貼り付けもできます。

フォントの操作もできますし、音声も貼り付けられます。何よりシンプルな機能性で使いやすいと評判です。ただ、標準装備のメモですのでEvernoteに比べると機能が少なく、分類やタイトル付けなどの機能は使えません。

ですので、さっとメモする程度にしか使っていないライトユーザーにはいいですが、宗教的に愛してしまっている、Evernoteのヘビーユーザーには向いていないでしょう。

マイクロソフト信者なら使いたい「OneNote」

スクリーンショット 2016-07-09 8.17.52

https://www.onenote.com/?ui=ja-jp

さて、読者で「マイクロソフト信者なのにOneNoteを使っていなかった」なんていう信仰度の足りない人はい…ませんよね?

いたらいたらそれはそれで大問題ですが、さておきOneNoteも有力な移行先です。Evernoteではある程度レイアウトが決まっていましたが、OneNoteではレイアウトが決まっていません。ですから、自由に書くことができます。

また、情報の取り扱いも「あれとあれをくっつけて」「これとこれは別で」といったものが手軽にできますし、Evernote難民が生まれる最大の理由「台数制限」もありません。マイクロソフト信者だけではなく普通の人、はたまたApple信者でも使いたくなることまちがいなしです。

なお、EvernoteからOneNoteへは自動移行ができます。詳しくは、こちらのリンクを参照にしてください。

EvernoteからOneNoteへ自動移行。「OneNote Importer」の使い方と、移行したノートブックの確認方法

https://dekiru.net/article/13452/

気軽さがいい!「Googleキープ」

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https://itunes.apple.com/jp/app/google-keep-sii-fuitara-dokoniitemomemo/id1029207872?mt=8

Evernoteなら使いこなして当然!のEvernote信者…といっても、どうしても苦難の門になっていたのが「いざというときのメモのしづらさ」です。Evernoteの場合、どのデバイスを使っていてもノートブックを選んでからノートを探しだし、書かなければなりません。

一方で、Googleキープは「整理しないこと」を前提として作られているのでさっとメモすることができます。アプリを開けばすぐメモできるだけでも便利ですが、音声入力をすると勝手に文字に変換もしてくれます。ですから、彼女の浮気現場を見つけた時にも、世紀の大スクープをとらえた時にも使えてしまう代用品です。

また刹那的な機能だけかとおもいきや、ログっときたいなら色分け機能やラベリング機能がありますし、アーカイブ化をすることもできます。

デバイスとの相性も、新しいアカウントでもGoogleアカウントでログインすればあっという間ですし、どこかの無料ユーザー追い出しノートブックとは違い何台使ってもいいのも魅力です。Googleが関わるものは全て正義とするGoogle教の人でなくても、Yahooこそが真理だとするYahoo教の方も、そうでない普通の人にもGoogleキープはおすすめです。

3つ紹介してきたけれど…

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ここまで3つ紹介してきましたが、どうしてもEvernoteに及ぶものはないのが現実です。Evernoteは気軽にメモできる割に分類機能はついているわ、文字サイズも自由自在だわ、音声も画像もOKだわ、でこれで無料だったのでしたから「結構頑張っていた」と思い知らされます。

ただ、Evernoteが無料ユーザーにした仕打ちに対しては、しっかりと我々が審判しなければなりません。「無料ユーザーは2台までね」では、追い出しでもしたいのかと思われてしまいますし、現に多大なる批判が巻き起こっています。

実際、Evernoteはプラス・プレミアムについても値上げする方針ですし、この騒動で影響が全く及んでいないのは「1台しかEvernoteを使っていない人」ぐらいです。

しかもこの1台しかEvernoteを使っていない人は、ユーザー層からすると極小市場と推測されます。九十何%のユーザーに影響が及んでいる「大改悪」を我々は許していいのでしょうか。

それでもEvernoteを使いたい人は、「https://evernote.com/intl/jp/pricing/」こちらのEvernoteのコース紹介のページにアクセスして、Evernoteに魂を売ってきてください。また値上げの罠にハマっても私は知りません。

それにしても、Evernote難民大量発生しそうですね。OneNoteはここでちょっとでもAppleユーザーを引き込んでおきたいところか。


こんなものまで「クラウド」に!?ユニーククラウドサービス5選

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太郎「やあ、キャサリン!そういや、このバッグ高そうだけれども、どうしたの?もしかしてキャバ嬢でもやってるのかい?」

キャサリン「何を失礼なことを!それに職業に上下はありません!キャバ嬢はやっていないけれども、このバッグ、実は、高級バッグを借りれるサービスで借りちゃったの!」

太郎「いまどきシャネルのバッグ借りれちゃうのかよ!最先端も行き過ぎてんな」

元々はBtoBでスタートしたクラウドサービスも、現在では様々なクラウド化できるサービスが一般向けに公開されています。さて、今回はそんな「こんなものまで!?」なサービスを紹介していきます。

高級バッグレンタルサービス「Laxus」

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公式HP:http://laxus.co/

実は、さきほどキャサリンが使っていたのはこちらのサービス(という設定)になります。近年、女性の間では普段着のレンタルサービスが流行しており、クローゼットもクラウド化できるようになりました。

こちらの「Luxus」(ラクサス)はなんと「月額6800円」で平均30万円(ラクサス調べ)もするバッグがキャサリンが男を取っ替え引っ替えするように変えながらレンタルできてしまうのです。

アプリの手がけ主児玉昇司氏は、インタビューにて「バッグは買おうとしても、無難な選択ばかりする。選択肢を増やそうと思ってアプリを作った」と話しており、筆者も実際に登録していますが、毎日のようにバッグが追加されるため、ラクサス側の気概を感じます。

現在はクレジットカード支払いにしか対応していませんが「バッグを気分で変えたい。けれども安く見えてしまうバッグは勘弁」といった人には大変おすすめです。

家事代行サービス「Casy」

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公式HP:https://casy.co.jp/

セレブが使うイメージの家事代行サービスも、現代ではクラウド化できてしまうのです。家事代行サービスの「Casy」(カジー)は、関東圏と関西圏の一部のみでのサービス展開ですが、一般の家政婦さんより安く雇える(通常時給4,0000円から5000円のところが、2,190円)と評判になっています。

Casyでは、家事代行の手間暇をすべてクラウド化することによって高い効率化に成功し、破格のお値段で家政婦にブラック労働をさせることもなく、質の高いサービスを提供しているのです。

「今日はママの日」とたまにはままに贅沢をさせてあげたいパパやが使うのもいいですし、ママ自身が「今日は私の日」と代行してもらうのも良さそうですね。

それにしても、キャサリンはもう130日も家事を代行サービスに任せているなあ…もう俺に対する愛情は0なんだろうな~ by太郎

面倒な履歴書を作ってくれる!「履歴書メーカー」

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公式HP:http://resume.meieki.com/

太郎は、悩んでいました。

「あ~、どうしようどうしよう。明日急に面接って…ええ…またキャサリンに怒られちゃうよ…新しいバッグ買ってくれないの!と。」

そんな時、太郎の前にヒーローが現れます。その名も「履歴書メーカー」。履歴書メーカーでは、(一般的な場合のみですが)自分の各学校の卒業年を割り出してくれ、学歴だけではなく職歴や志望理由などといった、ほとんどの会社に提出する履歴書に必要なデータを、あなたが入力したら勝手に履歴書に変換してくれます。

さらにすごいのが、サイトにアクセスすればそのデータは何回でも使えるという点。アルバイトであればいちいち学歴や職歴を書きなおす必要がありませんので、大変便利です。

太郎くんは運良くこのサービスにありつくことができました。そして、履歴書メーカーで作った履歴書を面接先に提出…も、うっかり「キャサリン早くしねばいいのに」と入力してしまい、不合格に。ちーん。

デザイン発注が5,199円からできる「99designs」

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公式HP:http://resume.meieki.com/

デザイナー自身が何か事業を始めるわけでもない場合、どうしても事業を展開する人を悩ませるのが「デザインについて」のことです。これまでにも、クラウドソーシングサービスなど色々なサービスを用いたデザイナーへの発注は行われていましたが、デザイナー「だけ」に発注できるサービスはありませんでした。

このサービスでは、最安値5,199円からフリーランスデザイナーにデザインを発注することができます。しかも、ロゴとSNSチャンネルのデザインがセットになったパッケージやロゴと名刺のデザインがセットになったパッケージまで、今風のデザイン発注をセットですることもできます。

現在は日本語対応していますが、元々は海外のサービスですので、外国人向けにデザインしたり、外国のティストをデザインに入れたい場合はいいかもしれません。

母子手帳までクラウドに「kazoc」(カゾック)

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公式HP:http://kazoc.yahoo.co.jp/

あまり男性の方には関係ない分野ですが、女性の場合は「母子手帳ケースを買った」といった例もありますので決して小さい問題とはいえなさそうです。このYahoo!が提供しているアプリでは、子どもの成長記録を気軽にパパとママ以外にシェアできます。

シェア…といっても、成長記録が見られるのは招待された人だけ。ですから、太郎とキャサリンが結婚して、子供を産んで、離婚して、太郎がパパになったとしてもお金を渡さないキャサリンには見せない…ということができます。

また、集めた子供の写真で実際のフォトブックを作ることもできますので、ゆくゆくはフォトブックを作りたい…と思っている家族にもおすすめです。

まとめ

ここまで面白いクラウドサービスを5つ紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。何度か出てきたキャサリンと太郎のよくわからない関係(筆者もよくわからない)も、解消してくれるクラウドサービスが出ればより良い社会になると思います。

筆者個人としては、靴のクラウドサービスがあれば助かる限りです。バッグや洋服のレンタルサービスは多数存在していますが、靴のクラウドサービスの数は意外にもなく、こちらも選択肢が少ない状況です。

ITエンジニアに今後生き残る為に必要なスキルとは?

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現代のビジネスでITはもはや必要不可欠なものとなっています。どの企業もITの知識がある人材が欲しく、即戦力のプログラマーはいつだって引く手あまたです。一方で以前のようなHTML、CSSさえかければ速「ITエンジニア」と呼ばれるような時代ではなくなってきています。

皆がプログラミングを勉強し始めているので、他のライバルとの差異化も考えなければなりません。今まで通り教科書通りにプログラミングを順番に学んでいけばいいという雰囲気ではなくなってきました。

さらに今後の人工知能の発達に伴い今後多くのIT系の仕事は自動化していくと言われています。
ただ全てのITの仕事が人工知能に奪われてしまうわけではなく、人間にしかできないITエンジニアリングがあることも確かです。

このような状況の中で今後ITエンジニアとして生き残って行くために必要なスキルとはなんなのでしょうか?

Javascript、JAVA、PHP、Rubyのような鉄板プログラミングスキル

すでに実機言語ではなくWebアプリの時代になっています。なので今後、少なくても10年の間は、これらの言語のうち一つをマスターしておけば食いっぱぐれはまずないでしょう。

中でもJS(Javascript)をとりあえず勉強しておくことを強くお勧めします。ほとんどの新しい言語、プラットフォームはほとんどの場合JSが用いられています。数多くのアドオンも出ていて、非常に基本的な言語ながらやりたいと思ったことはほぼこれ一つで可能です。もちろんそれだけユーザーコミュニティーの数も数え切れないくらいあるので、困った際解決策も簡単に見つかります。JSを学べばプログラミングの基本を簡単に学ぶことができます。

しかしJSは人気言語だけあって仕事として使うという意味だと競合は多くなります。JSだけでなく他のオープン系の言語、例えばJAVA・PHP・Rubyも学ぶべきです。多くの企業のシステムは上記の言語を用いており、人気言語にも関わらずエンジニアが不足している状態です。

特にJAVAは最も多くのシステムで使われている言語で、Webサービスだけではなく企業が社内で使う業務システムにも広く使われていますし、Androidアプリ開発にも多く使われています。

サーバーサイド言語として使われることの多いPHPは未だに重要な言語であることは間違えありませんしHTML、JSの知識をそのまままるまる使えるので一気にできることのバラエティーが増えます。Rubyは現在グループで大規模なWebサイト制作開発はRuby on Railを活用しているケースが非常に多いです。

チームでの制作、企業への就職を考えるならRubyも見逃せません。

もちろんJSをそのまま極めるのもいいかもしれません。JSは使えても深い知識があるJSマスターは未だに少数でだからこそ重要だからです。プログラマだけでなくプロジェクトマネージャーなどの管理側もこれらの言語を抑えておくことはコミュニケーションを円滑にする上で大事だと思います。

最先端技術の知識とPythonのような最先端技術を使いこなせるプログラミングスキル

人工知能やロボット等の発達にともない、多くの仕事は無くなるのではないかと言われています。エンジニアも例外ではありません。ひと昔前だとホームページの制作は高額でもホームページ制作会社等に発注していましたが、今はWordpress等のCMSが発達してきてホームページ制作会社に頼まなくても本格的なホームページが簡単に制作できるようになりました。技術が進歩することでエンジニアの仕事が減ってしまう例です。

そのため最新技術に飲み込まれるのではなく、最新技術を使いこなせるためのプログラミング技術と知識を学びましょう。

人工知能(AI)

いま話題の人工知能。日々、研究者たちが研究論文を出しそれに基づいてエンジニアでも使用できるライブラリも作成されています。
人工知能はまだまだ黎明期で仕事は少ない状況ですが、必ず市場は大きくなっていくため人工知能使いこなせるエンジニアは重宝されるようになるでしょう。

ロボット

ロボットは人工知能と非常に相性が良く、ロボットの開発も今後増えて行く技術です。実際にホテルや百貨店の受付にロボットを導入しているケースもあります。
こちらもまだまだ仕事は少ない状況ですが、ロボット自体の開発だけではなくロボットが普及するにつれてロボットに搭載されるアプリの開発の仕事は増えていくと思われます。

ビッグデータ解析

技術の進歩によって、今まで取得できなかったデータを膨大に取得できるようになりました。膨大なデータを取得したさまざまな企業はビッグデータを解析することで様々な相関関係を見つけ、それをマーケティングに反映させようとしています。
例えばビッグデータを解析して「朝リンゴを食べる人の方が、ホームページの滞在時間が50%長い」のような結果が出たとします。因果関係は無さそうでも相関関係があるため、朝リンゴを食べる人にアプローチするようなマーケティングをすることが有効であることに気付けるのです。
またこれに付随してビッグデータを取得するためのアクセスログ等を自動で収集するようなインフラ周りの仕事も増えてきています。

セキュリティ

IT化されて便利になればなるほど企業はより一層セキュリティに注意を払う必要が出てきます。特にサーバセキュリティ対策や運用のインフラ周りの仕事はかなり多くなってきています。インフラだけれはなくアプリ側でもセキュリティに関する知識・技術を極めればこれから先食いっぱぐれることはないでしょう。

IoT

モノがインターネットに繋がっていきます。
アプリを使って鍵が開けれるようになったり、車がネットワークを通じて自動運転されたり。
現在も市場が大きくなってきている分野です。スマートフォンアプリと非常に相性が良いのでAndroidやiOSアプリを使用できる方がIoTの分野では重宝されるでしょう。

 

特にPythonは人工知能やロボット開発・ビッグデータ解析で多く使われている言語ですので、その道に進む方は必ず取得しておくべき言語です。

英語

IT、プログラミング言語の最新技術の多くは海外からの情報が多いため、英語は非常に重要です。
そしてこれからのITエンジニアが今後生き残るためには確実に英語が必須になってきます。グローバリゼーションが叫ばれたのはもうだいぶ昔のことで、今や東京の街で外人を見ないほうが珍しくなってきました。
東京オリンピックも決まりますますこの傾向は進むでしょう。無論、というかむしろIT業界のほうがこの傾向は強く、海外の企業と共同でチームを組んで仕事をする機会もますます多くなってくるでしょう。

チーム内の大半が海外の人で英語で会議なんていうのも珍しくは無くなってきました。逆にもし英語ができないとなると外国人労働者のほうが優先的に採用されるというケースも多くなってくるはずです。

英語ができれば全世界に向けてのビジネスも視野に入れることができます。コードだけ書いてればいいという時代では無くなってきました。
学生時代苦手だった方ももう一度中学校の教科書から始めてみてはいかがでしょうか?

セルフマネージメントスキル

もはや終身雇用と呼ばれる日本の伝統的なシステムでの雇用形態は終わりを告げ、人の流動性が高くなり、会社を辞めて転職、という話はあたりまえになってきました。

特にITの世界の場合は顕著で、セカンドキャリアや独立、そして場所を選ばないた特性からフリーランスという道を選ぶ方も少なくなくありません。そしてそのようなキャリアを選ぶITエンジニアはより一層増えてくると思います。
だからこそセルフマネージメントスキルは大事になってくるでしょう。

本当に今までいたところから独立しつしてやっていけるのか、その計画で採算・見積もり・収支は合ってくるのか、自分がどういう性格で、なにが欠点でどこが長所でということをしっかり把握し、自分を客観的にみながら行動していくことが求められます。
例えば有名IT企業Evernoteでは全社員に出社義務がないことが有名ですが、そのような自由が認められた場所でいかにしっかり結果を出すのか、といったところを今一度見つめなおさなければなりません。
めまぐるしく移り変わるIT業界であるからこそ自分の立ち位置をしっかりと見極めなければならないのです。

プロジェクトマネージメントスキル

セルフマネージメントに次いでプロジェクトマネージメントスキルも重要となってくるでしょう。

ひと昔前は一人でコーディングして作業を全て一人で完結させるというスタイルがメジャーでしたが、大規模Webアプリケーションがどんどん出てきている今、それだけでは不十分です。
チームでプロジェクトを進める必要があるのですが、そうなるとプロジェクトマネージメントスキルは欠かせません。誰がなにが得意で、いつまでに誰がどこまで進めるのか、そのモジュールを統合して組み合わせるリーダーは誰なのか、などの進行をしなければなりません。

あなたがマネージャーになる必要はないと思われるかもしれません。
しかしマネジメントができると個人で仕事の相談を受けたときにどのくらいの予算・人数・納期なら達成可能なのかということにすぐに受け答え可能になってきます。これからの時代のITエンジニアには必要なスキルになってくるでしょう。

文章力

英語、セルフマネージメントのスキルに通じることなのですが、文章力も大事なスキルです。
チームでプロジェクトをすすめていくときは今自分がどういう状況でなにが問題なのかということを明確に記さなければなりません。
もし今後増えていくであろうフリーランスとしてやっていくのにもいくらエンジニアとして腕があったとしても、クライアントを引きつける魅力的な提案を書かなくては仕事を取ることができません。

分かりやすく綺麗に整ったコードは管理がしやすく、チームで作業するときは特に必要な要素であります。それと同じように文章も綺麗で、整っていてわかりやすければ、他社の信頼を勝ち取ることができます。
ぜひこのスキルも身につけておきましょう。

常識力

先ほどグローバル化が進むとありましたが、逆に、それでも日本独特の「常識」というものはまだ必要です。
なぜならほとんどの場合日本人と仕事をするからです。

日本での仕事はまだまだいわゆるしきたりというものが強く残っているので例えば、挨拶をしっかりとする。メールは24時間以内に返す。ちゃんと敬語を使う。など日本だけではなく世界共通して必要最低限のマナーは覚えておくとストレスなく作業に打ち込めます。
人間としてしっかりしたスキルをつけることも大切です。

情報取集スキル

「ITエンジニア」を名乗っている以上、情報には敏感にならなくてはなりません。
どこの企業がどういう仕事、ポジションを出しているのかはもちろん、最先端のテクノロジーに目を向けることや他業界でなにが起こっているのかにも目を向ける必要があります。それによって感性が刺激され、新たなアイデアやビジネスチャンスの種を発見できるかもしれないからです。

流行り廃りのサイクルの早いIT業界ですのでトレンドにはいち早く、敏感にキャッチしなければ今後生き残っていくのは難しいでしょう。
我々が最先端の業界にいることを自覚して、面白いことを見つけて面白いものをどんどん作っていきましょう。例えばVR、AR業界または医療IT業界はまだまだ模索が続いていますが次に大きなブレイクスルーを起こすことは間違いないです。

アート力

冒頭で述べましたが、人工知能によって仕事が奪われて行くのは今や明らかでしょう。
それがいつになるかはまだまだ誰もわかりませんが、いつその時がきてもおかしくありません。それに一番影響を受けないのがクリエイティブ業界でしょう。アートは人間の感性によるものだからです。

決して単純作業では成し得ません。先ほども述べたVR、AR業界などアートに関わるものはこれからも残っていくので今後を考えていく上でオススメです。アートな発想が新しいビジネスチャンスを生む可能性も大いにあります。

まとめ

どのようなスキルであってもあるに越したことはないですが、エンジニアとして今後生きていくためには今回述べたものはいずれも重要になってくるのでぜひ抑えておきましょう。

IT業界のエンジニア職の仕事をどこよりもわかりやすく解説

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昨今、ちまたで「IT」という言葉を見聞きしない日はないという時代になりましたが、では「IT」とはいったい何を意味しているかご存知でしょうか。
一般的に「IT」とは「Information Technology」の略で「情報技術」と表現されます。また最近では「ICT」という言葉も多用されるようになりました。

これは「Information and Communication Technology」の略で「情報通信技術」と表現されますが、「IT」とほとんど同義と思って間違いありません。

どちらも具体的にはコンピュータや通信技術などを使って各種基幹システムや業務システムを構築したり、情報コンテンツを制作してWEB上に公開したり、情報自体を送受信する仕組みを作ったり、またそれらを様々な分野で活用したりすることを意味します。

そしてそのような仕事を扱う業界を一般的に「IT業界」と呼んでいます。

では「IT業界」には、どのような職種があって、それぞれどのような仕事をしているのでしょうか。それらは多岐に渡っており、その内容は一般的にはあまり理解されていないのが現状です。

「プログラマ」や「SE(エスイー)」という言葉はよく見聞きするものの、それがITの世界でどのように関わっているかを理解している人は(関係者を除けば)あまり多くはないと思います。

ここでは、いわゆる「IT業界」における各職種と、それぞれの職種がどのような仕事をしているかを一般的なシステム開発プロジェクトを例に、できるだけ初心者の方にも理解できるよう説明いたします。

IT業界における職種と仕事内容

以下にIT業界には、どのような職種が存在し、それぞれがどのような仕事を担当しているかを説明します。

ITコンサルタント

「ITアーキテクト」と称される場合があり、後述する「システムエンジニア」と被る部分が多々ありますが、顧客が業務における、どこの何をどうコンピュータシステム化したいのか(例えば現行は主に電話で行っている受発注業務をインターネットとタブレットを使ったシステムで行うようにしたいなど)といった要望なりをヒアリングし、それをもとにどのような技術やインフラを使うか、またどのようなシステムを構築するかを検討・調査・提案する職種です。
また併せてシステム構築など、プロジェクトとしてかかる費用のおおまかな見積もりなどを行って提案するといった仕事も担当する場合があります。

ITコンサルタントには誰しもがなれるわけではありません。特に資格が必要というわけではありませんが、後述するプログラマやシステムエンジニアといった技術職、そしてマネージャーなどの管理職、の両方の豊富な経験が必要で、かつ直近の技術に精通しているなど高度な技量と責任が求められます。ゆえに待遇面では他の職種と比べて優遇されているケースが少なくありません。

プロジェクトマネージャー

「PM(ピーエム)」と、よく称されます。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトにおける最高責任者という位置付けですが、通常は単一のプロジェクト自体の管理を行うというよりは同時進行している複数のプロジェクトを取りまとめて管理する業務を行うことに重きを置いています。

具体的には各プロジェクトの進捗管理、関連機関との調整、人的配置調整、総予算の管理、対顧客折衝といった業務を後述する「プロジェクトリーダー」と密接に連携して行います。
プロジェクトマネージャーも前述した「ITコンサルタント」同様、技術面及び管理面での多くの業務経験が必要です。また実質上開発業務は行わないものの、やはり常に最新技術に関する豊富な知識が必要となりますので「単なる管理職」という意識では務まりません。

プロジェクトリーダー

「PL(ピーエル)」と、よく称されます。

プロジェクトリーダーとは当該プロジェクトを遂行するにあたっての実質上の責任者を指します。
具体的には担当するプロジェクトのスケジュール管理、進捗管理、仕様管理、人員管理、対顧客折衝などを担当します。基本的にはプロジェクトに対する管理業務が主な仕事になりますが、現実的にはプロジェクトの低予算化や短期間での完遂といった諸事情により、後述する「システムエンジニア」や「プログラマ」としての業務をも兼任せざるを得ない状況が中小ソフトウェア開発会社を中心に多々見られます。よって実質上プロジェクトのキーマンともなります。
技術面でも管理面でも重責を伴うポジションであるため肉体的にも精神的にも負荷が多くなりますが、その分プロジェクトを完遂した際には非常に高い達成感が得られます。

プロジェクトリーダーも前述した「プロジェクトマネージャー」や「ITコンサルタント」同様、それまでにシステムエンジニアやプログラマとしての多くの業務経験がなければ務まりません。

システムエンジニア

「SE(エスイー)」と、よく称されます。
具体的には前述したITコンサルタントやプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーと共にシステムの企画を行ったり、開発業務にて具体的にシステムの仕様要件を定義したり、実際にシステムを設計・開発したり、開発後のシステム運用やシステム保守を担当するなどします。もちろん様々な局面で顧客と打合せを行うなど、対顧客折衝という職務もこなす必要があります。

システムエンジニアは、後述する「プログラマ」とは別(プログラマの仕事はしない)というイメージを持たれることが未だに多いのですが、実際はシステムの企画提案からプログラミング、テストまでの一連の開発業務を担当するケースがほとんどで、(顧客との契約にもよりますが)本番導入作業や運用開始後のメンテナンスまでの一連の業務をも行うケースが多々見られます。よって現在ではシステムエンジニアという職種は上級プログラマとしての職務も要求されると考えた方がよいでしょう。

更には上級システムエンジニアともなると前述したプロジェクトリーダーを兼任するケースも少なくありません。そういう意味ではシステムエンジニアはプロジェクトの中核的な位置にある職種と言えるでしょう。

他にもシステムエンジニアは、顧客の業務に関するアプリケーションソフトを設計開発する業務アプリケーション系システムエンジニアと、ハードウェアに関わるシステムを設計開発する組み込み系システムエンジニアという分け方をされる場合があります。いずれにしろシステムエンジニアは後述する「プログラマ」を経由してなるケースがほとんどです。

プログラマ

「PG(ピージー)」と、よく称されます。
基本的にはシステムエンジニアが設計した内容をもとに、詳細なシステム設計を行って実際のプログラムを製造し、そのプログラムが仕様どおりに動くかのテストを行います。各種プログラミング言語や最新の開発環境、ツール類などに対する高度な知識と使用経験など、高い技術力が求められます。

なお、プログラマは単純に「プログラムを作る人」、「プログラムさえきちんと作れればいい職種」というようなイメージを持たれがちな職種ですが、実際はそういうわけではありません。前述しましたとおりプログラマとしてのレベルが上がれば併せてシステムエンジニアとしての素養が要求され、ひいてはシステムエンジニアへと成長することが求められるケースが多々あります。よってプログラムを作るという技術面だけでなく管理力や折衝力などのヒューマンスキル面においても成長することが求められます。単に「プログラムが作れる」というだけでは務まりません。

また外国では「プログラマは終身プログラマ」という専門職的な意識や考えがありますが、日本においては「プログラマよりはシステムエンジニア」、「システムエンジニアよりはプロジェクトリーダー」といった職種間の上下関係の意識が依然として非常に強いため、ずっとプログラマという職種のままでいるというケースは企業に属さないフリーのプログラマを除いて、ほとんど見受けられません。

ネットワークエンジニア

例えば企業内におけるコンピュータを相互に繋ぐためのネットワークやインターネットに繋ぐための仕組みなどを設計・構築したり、そのための各種サービスや機器の選定を行ったり、構築したネットワークシステムを実際に運用したり管理したりする職種です。技術職ではありますがプログラミングというよりはプロトコル(通信に関する決め事)や
各種機器の設定、通信操作などコンピュータによる通信技術に関する豊富な知識や実践経験が必要です。

なおネットワークエンジニアは、IT業界における職種の一つではありますが、単にネットワークエンジニアとして仕事をするというケースよりも、システムエンジニアがネットワークエンジニアの仕事を兼任するというケースの方が実際には多く見られます。そういう意味では職種ではありますが、システムエンジニアの枠に内包されたものと言えます。

データベースエンジニア

基本的にコンピュータシステムにはデータベースというものが必須になります。データベースには各種情報が格納されますが、その情報量は極めて大量です。そのためほぼすべてのシステムにはデータベースを効率よく活用するためにDBMS(Database Management System)、いわゆる「データベース管理システム」が導入されています。代表的なものとして「Oracle」や「MySQL」、「PostgreSQL」、「SQLServer」などがあります。
データベースエンジニアは、それらのデータベース管理システムを使用したデータベースの設計・構築、管理、運用を行います。また必要に応じてデータベースを最適な状態にするための各種チューニングやデータベースアクセス時間の短縮のための施策など、データベースに関するあらゆる作業を担当します。そのためデータベースに関する高度で専門的な知識や技術が必要とされます。

なおデータベースエンジニアもIT業界における職種の一つではありますが、ネットワークエンジニア同様、単にデータベースエンジニアとして仕事をするというケースよりもシステムエンジニアがデータベースエンジニアの仕事を兼任するというケースの方が実際には多く見られます。ネットワークエンジニア同様データベースエンジニアも職種ではありますが、システムエンジニアの枠に内包されたものと言えます。

オペレーター

主にシステムを運用する職種になります。
システムの開発が終わって本番運用が始まると必要とされる職種となりますので、システムの開発段階では必要とされません。

またプログラマやシステムエンジニア経験者が携わるケースが多く見られますが、運用に関する各種サービスやシステムの操作方法を実際の運用業務にて習得できる能力があれば、オペレーター業務自体はシステム開発経験やプログラミング経験は特に必要とはされません。但しオペレーターといえどもシステムを扱う仕事には違いがありませんので、プログラマやシステムエンジニアの経験があるに越したことはないでしょう。

WEBディレクター

主にインターネット上のWEBサイトの構築やWEBコンテンツの制作といったプロジェクトの場合に存在する職種で、プロジェクトの指揮・監督を行います。細かな点で違いはあるものの、前述したプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーと同様の位置付けと考えていいでしょう。

WEBデザイナー

主にインターネット上におけるWEBサイトなどのデザイン(画面、構成、キャラクター作成など)を担当します。またWEBを使ったシステムであれば、その画面のデザインなども担当します。

デザインを行うにあたり、HTML(「HyperText Markup Language」ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)やCSS(「Cascading Style Sheets」カスケーディング・スタイル・シート)に関する技術や知識が必須となりますが、最近ではJavaScriptなどのプログラム言語に関する知識も必要とされています。

またデザイン作業を行うためにIllustratorなどのイメージ編集ソフトやPhotoshopなどの画像編集ソフトの使用経験や知識も必要です。

セールスエンジニア

場合によっては「システム営業」とも称されますが、簡単に言うと「営業担当者」もしくは「セールス担当者」です。
具体的には定期的に顧客を訪れたり新規顧客を開拓するなどして、自社開発システムの提案を行ったり、自社で抱えている技術者を紹介したり、システム構築の提案を行ったりします。
単に営業をするのではなく顧客が抱える問題点や課題に対して、システムをどう取り入れて解決するかというような提案営業が主流です。そのためコンピュータシステム全般に関する知識はもちろん、場合によっては更に深い技術的な知識が求められますので、プログラマやシステムエンジニアを経験した後にスキルチェンジしてセールス部門に回るケースが一般的です。

もちろんプログラマやシステムエンジニアを経験することなくセールス担当になる場合もありますが、やはり実経験がない分、活躍の範囲は限られてしまうのが実情です。

 

以上、IT業界における職種とその仕事内容を説明しましたが、これらは一般的なものですので業界によっては呼称が変わったり別の職種が発生したりする場合もあります。とはいえ結局最終目標に変わりはなく、顧客からの要望に迅速に対応して最適なシステムを構築し提供するということになりますので、職種の区分けには拘らず臨機応変に対応しているのが実際のところでしょう。

一般的なプロジェクトにおける工程と各職種の関わりについて

一般的なシステム開発プロジェクトの工程には契約によって範囲は様々ですが、通常は工程順に「顧客からの依頼」、「要件定義」、「基本設計」、「詳細設計」、「製造」、「テスト」、「本番導入」、「運用」、「保守」があります。(一般的なものですので、実際は呼称が違ったり更に細かく分類されていたりする場合があるなど様々です。)
では前述した各職種はそれぞれの工程でどのように関わっているのでしょうか。

以下にプロジェクトの各工程では、どのような作業を行うのか、そして前述した各職種がどの工程で関わっているのか、を工程ごとに説明します。

顧客からの依頼(プロジェクトの発足)

例えばある企業に、その基幹業務の一部をコンピュータ化したいだとか、自社製品を売る通販サイトを構築したい、といった考えが発生すると、企業の多くはコンサルタント会社やシステム開発会社に相談するなどします。この際に登場するのが、ITコンサルタントや、後々にプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを担当することになるようなレベルにあるシステムエンジニア、そして営業担当者です。(業界によってはWEBディレクターが登場する場合もあります。)
彼らは依頼のあった企業(以下「顧客」と表記)に対してどのような要望なのかをざっくりとヒアリングし、その後自社に持ち帰って、どのようなシステムを構築するか、またその費用がどれくらいかかるかというような資料を作成して顧客に提案(プレゼンテーション)します。

顧客はその提案に対して変更を行ったり更に要望を加えたりしますが、ITコンサルタントやシステムエンジニア(場合によってはWEBディレクター)は、その内容を把握して再度提案資料を作ると共に営業担当者と再度費用見積もりを行って顧客に再提案します。

このやりとりを何度か繰り返し、最終的に提案内容に対して合意が取れれば「受注」となり、正式にプロジェクトとして発足することになります。

要件定義

顧客からの要望を細かくヒアリングして構築するシステムの機能や性能などを明確にしていきます。例えば顧客がどのような業務をシステム化したいのか、その業務をシステム化するにあたって、どのような機能を持たせるのか、また画面はどのようなデザインにするか、帳票などの印刷物はどのようなものが必要か、またそれらによって顧客の要望がシステム的に実現できるのかなどを検討し、例えば機能単位毎や画面単位毎に要件として確定させていきます。そしてその結果を「要件定義書」としてまとめます。

また併せて具体的な開発スケジュールの検討も行います。
この工程は引き続きITコンサルタントやプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダークラスのシステムエンジニア、WEBディレクタークラスが担当します。

基本設計

要件定義に基づき、構築するシステムに関する基本的な設計を行います。
具体的には「要件定義」の工程にてまとめられた要件定義書をもとにして、定義された要件を満たすにはどのようなシステム構成とするかを具体的な機器構成やサービス構成を含めて検討すると共に、どのようなプログラムを実装するか、またどのような操作画面が必要で、それはどのような内容・構成とするか、併せてどのような帳票が必要で、そのフォーマットや構成をどうするか、更には扱う情報をどのような構造のデータとして保持するかなどなど、構築しようとするシステムに関するすべての基本的な仕様を設計していきます。
もちろんその都度、その設計内容を顧客とレビューし、問題があれば検討・修正を行ってクリアさせます。それを繰り返して最終的に顧客から了承を得ると「基本設計書」の完成となり、この工程が完了となります。

なお「基本設計書」は場合によっては「外部設計書」と呼称される場合がありますが、いずれにせよ、この工程で作成される設計書の総称になります。

「基本設計書」には以下のような設計書が含まれます。(一例になります。)
・業務フロー(システム全体を対象とした業務のフロー)
・システム構成図(使用するサービスや機器を含めたシステム全体の構成や概念を図示したもの)
・テーブル定義書、ER図、(データベースに関するおおまかな設計書)
・機能一覧表(どのような機能があるかを一覧にまとめたもの)
・基本設計書(機能の概要、入力/出力に関する設計、画面レイアウト、帳票レイアウトなどをまとめたもの)

並行して具体的な開発スケジュールもこの時点で確定させますので、以降の工程管理を行うために大日程表や中日程表のようなスケジュール表を作成します。またWBS(「Work Breakdown Structure」:作業分解構成図)などを利用して、より正確な工程管理を行う場合もあります。

この工程は一般的にはプロジェクトリーダークラスのシステムエンジニア(場合によってはWEBディレクター)を中心とする複数のシステムエンジニア(含ネットワークエンジニアやデータベースエンジニア)が担当しますが、スケジュールや経費が関わる場合はプロジェクトマネージャーも参画しますし、技術的な検討が必要であれば上級プログラマが参画する場合もあります。他にもWEB系システムでデザイン重視のサイトを構築するのであればWEBデザイナーが参画する場合もあります。

詳細設計

基本設計工程にて設計したシステムの各機能を更に詳細化する作業を行います。
具体的には基本設計にて確定した各機能に対して以下のような作業を行います。
・各機能に対してどのようなプログラムを作るかを検討し、その詳細な処理内容(何を入力し、何を出力するかなど)を設計します。
・基本設計にて確定した画面に対する詳細設計を行います。具体的には画面のデザイン(例えば各種ボタンを画面上のどこに配置するかなど)や画面上の操作による処理内容(ボタンをクリックした場合、どのプログラムにて何の処理がされるかなど)を詳細に設計します。
・基本設計にて確定した帳票に対する詳細設計を行います。
・データベースに関する詳細(データベースの構成やデータフォーマットなど)の設計を行います。
・必要であればネットワークに関わる詳細な処理などの設計を行います。

他にも開発するシステムに関して必要と思われるものに対する詳細な設計をこの工程で行い、最終的には「詳細設計書」を完成させます。

なお「詳細設計書」は場合によっては「内部設計書」と呼称される場合がありますが、いずれにせよ、この工程で作成される設計書の総称になります。

「詳細設計書」には以下のような設計書が含まれます。(一例になります。)
・業務フロー図(システムにおける各業務処理の流れを図示したもの)
・機能一覧表(どのような機能を持つかの一覧表で基本設計から更にブラッシュアップさせたもの)
・機能設計書(機能ごとに何をするか、どんな処理を行うか、何を入力し何を出力するかなどを詳細に記載したもの)

・画面設計書(画面レイアウト図や画面上の各種ボタンやフォームなどの動きに関して詳細に記載したもの)
・画面遷移図(各画面の繋がりや遷移(どの画面からどの画面に移るかなど)に関して詳細に記載したもの)
・帳票設計書(帳票レイアウト図や印刷項目に関して詳細に記載したもの)
・テーブル定義、ER図(データベースに関する詳細な設計書)
・ネットワーク構成図(使用するネットワークサービスや機器を含めた上でのシステムのネットワーク構成を図示したもの)
その他、必要に応じて必要とする詳細設計書を作成します。

作成した「詳細設計書」は顧客とレビューし、問題があれば検討・修正を行ってクリアさせます。それを繰り返して最終的に顧客から了承を得ると「詳細設計書」の完成となり、この工程が完了となります。

この工程は一般的にはプロジェクトリーダークラスのシステムエンジニアを中心とする複数のシステムエンジニア(含ネットワークエンジニアやデータベースエンジニア)が担当しますが、プログラマが参画するケースも少なくありません。またデザイン重視のサイトを構築するのであればWEBデザイナーも参画します。

製造(プログラミング及び単体テスト)

まず、詳細設計にて確定した各機能に対するプログラムを各種詳細設計書に記載された内容に沿って製造していきます。また併せて画面や出力帳票など関連する処理に関するプログラムなども製造します。

プログラムを製造した後は、そのプログラムに対するプログラム単体テストを行います。
具体的には作成したプログラムが要求どおりに動くかを確認するために「プログラム単体テスト仕様書」(プロジェクトによって呼称は様々です)を作成し、それをもとに実際にプログラムを動かしてテスト(プログラム単位で要求された機能が正しく組み込まれているか、例えば入力値に対して出力された値が妥当な値か、出力すべき帳票が仕様どおりに出力されるか、エラー発生時の処理がきちんとなされているかなどを詳細なレベルで確認するテスト)を行います。
テストを行った結果、問題(バグや不具合など)が発生した場合はプラグラムの修正などを行って再度テストを行い、問題が解消されることを確認します。
最終的に問題が発生せず、要求されている機能がプログラムに正しく組み込まれていることが確認されると単体プログラムの製造完了となります。

この工程は一般的にはプログラマが担当しますが、予算面や人員面の諸事情でシステムエンジニアが引き続きこの工程を担当するケースも珍しくありません。(そういう意味ではプログラマとシステムエンジニアの境界線は曖昧なものになっているのが現状と言えますし、プログラミングにも長けているシステムエンジニアが重宝されていると言えるでしょう。)
その他、この工程で詳細設計にて確定した機能仕様に対する不備や漏れが発覚したり、変更が発生したりすることが珍しくないため、その場合はシステムエンジニアが対顧客折衝などの事の対処に当たることになります。

テスト

テスト工程にはプロジェクトによって様々ですが、一般的には以下のような種類があります。
・結合テスト
・総合テスト
・運用テスト
・その他テスト

結合テスト

機能的に関連する一連のプログラムを連続して稼働させ、要求された仕様どおりに動くか(最終アウトプットが想定した結果になるかなど)を確認するテストになります。
例えばAのプログラムで出力された値をBのプログラムの入力とし、その処理結果をCのプログラムに入力した場合、Cのプログラムで出力される値が、これら3つの機能的に関連するプログラムを通しで動かした場合に想定される結果となっているかなどを確認します。
もちろん「結合テスト仕様書」(プロジェクトによって呼称は様々です)を先に作成し、それに沿ってテストを行っていきます。
このテストは一般的にはシステムエンジニアとプログラマが中心となって行われます。

総合テスト

総合テストは、システム全体を対象にして行うテストです。
具体的にはある機能にて出力された結果が別の機能の入力になった際、その機能の処理結果が想定された結果になるかというような、複数の機能にまたがった処理結果がシステムとしての仕様どおりになっているかを確認するテストになります。また、もちろん画面や出力帳票がある場合は、それらが連動したテストも行います。
このテストにおいても、まずは「総合テスト仕様書」(プロジェクトによって呼称は様々です)を先に作成し、それに沿ってテストを行っていきます。
このテストは一般的にはシステムエンジニアが中心となって行われます。

運用テスト

開発したシステムの実際の運用を想定したテストを行います。(「日回しテスト」と称される場合もあります。)
例えばシステムにおける各種機能を数日間に渡って稼働させ、日単位の処理結果(通常は「日次処理」と呼称されます)や週単位の処理結果(通常は「週次処理」と呼称されます)や月単位の処理結果(通常は「月次処理」と呼称されます)、年単位の処理結果(通常は「年次処理」と呼称されます)、更には半期、四半期などの特殊な期間単位の処理結果など、
それら処理結果がシステムとして想定された結果になっているかを確認するテストになります。
また運用時に発生する障害に対する障害運用の確認なども行います、
このテストにおいても、まずは「運用テスト仕様書」(プロジェクトによって呼称は様々です)を先に作成し、それに沿ってテストを行っていきます。
このテストは一般的にはシステムエンジニアが中心となって行われますが、運用に絡むため実際の運用に関わる顧客が加わって行うことも珍しくありません。

その他

他にもプロジェクトによって、(呼称は様々ですが)「本番前導入検証」(本番時の各種セットアップ操作の確認などを行う)や「性能テスト」(処理速度や画面のレスポンス速度の確認など)、「外部システム連携テスト」(他のシステムとの連携に関するテスト)など、様々なテストが行われる場合があります。

テスト工程においては総じてシステムエンジニアが中心となって行われるケースがほとんどと言っていいでしょう。

本番導入

開発したシステムを実際に顧客環境に入れ込む工程です。
具体的には顧客先に導入されているサーバーやパソコンに、開発したシステムをインストールしたりセットアップしたりする工程です。

「導入手順書」の類を作成した上で、一般的にはシステムエンジニアクラスの人員が中心となって行いますが、営業担当者クラスの人員が導入操作を行い不都合が出た場合のみシステムエンジニアクラスの人員が対応するというケースもありますので対応内容としてはプロジェクトによって様々と言えるでしょう。

運用

開発したシステムが顧客先で本番を迎えると、そのまま実運用のフェーズに入ります。
運用に関しては開発担当会社が、そのまま運用業務をも引き続き請け負うケースがあれば、まったくの別会社が担当するケースや顧客が担当するケースもあるなど様々です。

主にオペレーターがその任にあたりますが、場合によっては顧客側の社内SEクラスが担当したりもします。

保守

運用開始後にシステムに何かしらの不具合が発生した場合、その不具合を修正する必要があります。また運用時に障害が発生した場合、早急にそれを復旧して正しい処理が行われるようにしなければなりません。

そのような場合、データの内容やシステムが出力する各種ジャーナル(履歴情報)などを確認して、その原因を調査したり、復旧のための具体的な対処(プログラムの不良個所の修正やデータの操作など)を行ったりします。

またシステムに仕様変更や機能追加が発生した場合、システムに対する改修作業(具体的には開発時の各種工程で行われた作業と同様の作業)を行います。

これらが一般的に「保守」と呼ばれる工程(業務)になり、開発担当会社がそのまま保守業務をも引き続き請け負うケースがあれば、まったくの別会社が担当するケースや顧客が担当するケースもあるなど様々です。

この工程(業務)は主にシステムエンジニアクラスの人員とプログラマクラスの人員が担当します。

まとめ

以上、普段よく耳にする「プログラマ」や「システムエンジニア」などのIT業界の職種に関して、一般的なプロジェクトの工程に絡ませながら、どのような仕事にどのように関わっているのかを説明しました。IT業界のことをあまりご存知でない初心者の方々にもある程度理解して頂けたのではないかと思います。

しかしながら、ここで挙げた内容が必ずしもすべてのプロジェクトに適用できるわけではありません。周知のとおりITの世界は日進月歩の世界です。この間まで当たり前だった技術が、気が付けば陳腐化していたということが珍しくありません。それはつまり技術だけではなく技法や工程、実際の作業にも言えることです。特定のやり方や特定の考え方のままでは取り残されてしまいます。ゆえに実際の現場では過去の慣例に囚われることなく様々な試みや取り込みが行われていて、各人が受け持つ範囲も多種多様になり固定された職種定義の範疇では収まらなくなってもいます。そのような現状ではありますが、ここで説明した内容が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

システムエンジニアとプログラマの違いを解説

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IT業界での就業を目指す方は、日ごろ「システムエンジニア」や「プログラマ」という言葉を当たり前のように耳にしているかと思います。これらはIT業界の黎明期から今まで長く存在している代表的な職種ですが、では「システムエンジニア」や「プログラマ」という職種はそれぞれどのような役割を担っている職種なのでしょうか。またこの二つの職種には、どのような違いがあるのでしょうか。

ここではそれぞれの職種の特徴を、開発プロジェクトを例にして担当する作業内容や、その範囲、そして誰もが気になる報酬面について、できるだけ初心者の方にも理解できるよう説明いたします。

システムエンジニアの仕事について

「システムエンジニア」とはIT業界における代表的な職種の一つであり、簡単に言えば主にコンピュータシステムの設計・開発・保守・運用を担当する職種のことです。

同じように代表的な職種の一つに「プログラマ」というものがありますが、プログラマが基本的にはプログラム言語を使ってプログラムを作成する作業がメインであるのに対し、
システムエンジニアはクライアントからのシステム化に関する要求の分析や、システム化する業務の決定、及びそれを実現するための各種機能を基本設計する等のいわゆる「上流工程」から、各種機能の詳細な設計やプログラマが担当するプログラム製造や開発したシステムのテストといった下流工程までをも含めてコンピュータシステム化を実現するための一連の工程を幅広く担当します。

プログラマの仕事について

前述しましたとおり、プログラマは基本的には主にシステムエンジニアがまとめた設計書に沿ってプログラム言語を駆使しながらプログラムを作成する作業がメインになります。もちろん作成したプログラムが設計された仕様どおりに動くかどうかの(プログラム単体レベルでの)テストも担当します。

また各企業や各プロジェクトによっては、単にプログラムの作成やプログラム単体テストレベルの作業にとどまらず、システムエンジニアレベルの作業までをもカバーする場合もあります。

システムエンジニアという職種について

一口に「システムエンジニア」と言っても、実際の開発現場では様々な分け方や役割などの考え方が存在します。加えて「システムエンジニア」という呼称だけではなく、それらに関する別の呼称も存在していますので、実際の開発現場での就労経験がない人にとっては、なかなか理解しづらいものがあります。

厳格な取り決めがあるわけではありませんが、以下にIT業界においてよく見受けられる「システムエンジニア」に関する区分け等の考え方を説明します。

汎用機系システムエンジニアとオープン系/WEB系システムエンジニア

システムエンジニアの分け方の概念の一つに「汎用機系システムエンジニア」と「オープン系/WEB系システムエンジニア」というものがあります。これは基本的には扱うコンピュータの大きさや種類を基準にした場合の分け方の概念になります。

まず「汎用機系システムエンジニア」ですが、これは主に大型の汎用コンピュータやオフコン(オフィスコンピュータ)を使用したシステムの開発・保守・運用等に携わっているシステムエンジニアのことを指します。

次に「オープン系システムエンジニア」ですが、これは主にwindowsやUNIX(含Linux等)などのパーソナルコンピュータを使用したシステムの開発・保守・運用等に携わっているシステムエンジニアのことを指します。

またその中でもサーバーやインターネットを利用したWEB系のシステムやコンテンツの開発・保守・運用等に携わっているのであれば、その場合は「WEB系システムエンジニア」と呼ばれたりします。

3つともシステムエンジニアであることには違いありませんが、それぞれで特化した部分が多々あるため、例えば汎用機系システムエンジニアからWEB系システムエンジニアに変わるには、WEB系システムに関する相応の技術や知識なりを修得する必要があります。

業務アプリケーション系システムエンジニア

システムエンジニアの分け方のもう一つの概念として「業務アプリケーション系システムエンジニア」と「組込系システムエンジニア」というものがあります。これは扱うシステムの性質を基準にした場合の分け方の概念になります。

まず「業務アプリケーション系システムエンジニア」ですが、これはクライアントの業務内容に深く関わるシステム(アプリケーションソフト)を扱うシステムエンジニアのことを指します。そのため技術的な知識だけでなく、クライアントと同等の業界知識や業務そのものの知識を保有していなければなりません。
(例えば商品受発注システムであれば、クライアントと同等の商品知識と受発注業務そのものの知識が必要とされます。)

組込系システムエンジニア

「組込系システムエンジニア」ですが、これは主に使用するハードウェアに関わるシステムを扱うシステムエンジニアのことを指します。よって業務そのものよりも、対象となるハードウェアにて業務を実現させるためには、そのハードウェアをどう制御するか、という技術や知識を保有していなければなりません。

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーについて

「プロジェクトマネージャー」や「プロジェクトリーダー」という言葉も、よく目にしたり耳にしたりすると思います。これらはIT業界における代表的な職種の一つではありますが、基本的には「システムエンジニア」であるという前提の上に成り立つ職種です。

ただ、職種ではありますが、それよりもシステムエンジニアにおける上級役職の呼称と考えた方が実際にはしっくりくるでしょう。

まず「プロジェクトマネージャー」ですが、一般的な役職で考えると「部長」と似たようなポジションになります。
具体的には複数のプロジェクトに対する進捗管理や関連機関との調整、人的配置調整、総予算や売上の管理、対顧客折衝といった業務を主に担当します。

また「プロジェクトリーダー」は、一般的な役職で考えると「課長」や「係長」クラスにあたり、担当するプロジェクトのスケジュール管理、進捗管理、仕様管理、人員管理、予算管理、対顧客折衝などを担当します。

いずれもプログラマやシステムエンジニアとしての豊富な経験がなければ務まりません。

プログラマという職種について

「プログラマ」に関しては「システムエンジニア」に見られるような区分けの概念や別の呼称は、あまり見受けられません。しかしながらやはり扱うシステムによって開発環境やプログラム言語が、その概念からして違うものであったりする場合がありますので、すべてを一概に「プログラマ」という一語で理解するのは難しいでしょう。
ここでは扱う領域やプログラム言語という観点からプログラマという職種について説明します。

プログラマの種類

「プログラマ」には「システムエンジニア」に見られるような、様々な観点からの区分けや別呼称のようなものは、あまり見受けられません。

強いて区分けするとすれば、扱うコンピュータの大きさや種類、またシステムの属性などを基準にして「汎用機系プログラマ」、「オープン系プログラマ」、「WEB系プログラマ」といった程度のものになるでしょう。

なおプログラミングの際に使う開発言語(プログラム言語)は、今のコンピュータというものが元々は大型汎用コンピュータのテクノロジーが基礎となって発展していったのと同様、元をたどれば同じ概念から生まれたり枝分かれしたりして発展してきたものですので、基本となる考え方は汎用機系の言語であれオープン系の言語であれWEB系の言語であれ大きくは変わりません。

しかしながらいくら基本となる考え方に大きな違いがないといえども、扱うシステムや使用するプログラム言語、その開発環境や開発手法など詳細な部分では、大きく相違する部分が多々あるため、例えば汎用機系プログラマとしての経験が豊富であるからと言って、必ずしもすぐにオープン系やWEB系のプログラマとして活躍できるものでもありません。やはりそれぞれの環境で相応の知識や技術力を修得していくことが必須になります。

代表的なプログラム言語

前述しましたとおり「プログラマ」といえども扱うシステムによって、使用するプログラム言語は違ってきます。
以下に前述しました区分けを例に、現在それぞれでよく使用されているプログラム言語を示します。

・汎用機系……… COBOL、アセンブラ、PL/1など
・オープン系…… VB.NET、C#、C、C++、VC++など
・WEB系……… PHP、Java、HTML、CSS、Ruby、JavaScriptなど

他にもOffice系ではVBAが今でも広く使われています。またiPhone系ではObjective-CやSwiftなどがあります。更にはデータベース系ではOracleのPL/SQLやSQLSERVERのTransact-SQL (T-SQL)がよく使われています。

開発プロジェクトにおける工程と各職種の関わり

ではシステムエンジニアとプログラマは実際のプロジェクトでは、どう関わっているのでしょうか。
ここでは一般的な開発プロジェクトにおける工程と担当している職種を示します。

要求分析

クライアントから、業務上どこをどうシステム化したいのか等をヒアリングして、その要求を分析していきます。
主にプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダークラスのシステムエンジニアが担当します。

要件定義

要求分析工程で洗いだしたクライアントからの要求をコンピュータシステムにおける機能要件としてまとめていきます。
主にプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダークラスのシステムエンジニアが担当しますが、詳細な技術面に話が及ぶ場合はプログラマ(上級レベルのプログラマ)が参画することもあります。

基本設計

要件定義工程にてまとめられた機能に関しての基本となる設計を行います。
主にシステムエンジニアが担当しますが、プログラマ(上級レベルのプログラマ)が参画する場合もあります。

詳細設計

基本設計工程にて設計された内容をもとにして各機能に関する詳細な設計を行います。また機能に対してどのようなプログラムをどれくらい作成するか、データベースはどのような構成とするか、どのようなシステム運用とするかなど、開発するシステムに関する細かな設計を行います。
主にシステムエンジニアが担当しますが、プログラマが参画することも珍しくありません。

製造(プログラム作成)

詳細設計工程で設計された内容をもとにして実際のプログラムを作成します。またプログラム単体レベルでのテストを行います。
主にプログラマが担当しますが、予算や工数が厳しい場合などはシステムエンジニアも担当することが珍しくありません。

テスト

製造したプログラムを機能単位にまとめてテストを行う「結合テスト」や、システム全体を対象とした「総合テスト」、運用面を重視した「運用テスト」などを行います。また本番稼働を意識した各種テストをも行います。
主にシステムエンジニアが担当しますが、プログラマが参画するケースも多々見られます。

納品、本番導入(本番リリース)対応

開発完了となったシステムのクライアントへの納品作業を行います。納品物としては一般的には作成した各種設計書、プログラムソース、プログラム実行体、テスト仕様書、テスト結果エビデンス(検証結果資料)、取扱説明書などがあります。
またクライアント環境へのシステムインストール作業なども行い、本番リリース(本番稼働)時の対応も行います。
主にシステムエンジニアが担当しますが、プログラマが参画するケースも多々見られます。

運用・保守

契約にもよりますが、開発したシステムの本番運用や各種バグ(不具合)対応、機能追加などの保守作業を行います。
ケースによって様々ですが、たいていの場合はシステムエンジニアだけでなくプログラマも参画します。

システムエンジニアとプログラマの気になる給料について

ではシステムエンジニアとプログラマという職種の給料は、それぞれでいったいどれくらいなのでしょうか。

公的な比較結果

以下に政府統計である「平成27年賃金構造基本統計調査」の「職種別第1表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」上の「企業規模計(10人以上)」におけるシステムエンジニアとプログラマそれぞれの給与金額等(男女計)を示します。

比較項目 プログラマ システムエンジニア
決まって支給する現金給与額 299,100円 400,600円
年間賞与その他特別給与額 494,300円 1,116,100円
年収(※) 4,083,500円 5,923,300円
平均勤続年数 6.2年 11.8年
超過実労働時間数 17時間 21時間

※:年収は(「決まって支給する現金給与額」× 12 )+「年間賞与その他特別給与額」にて算出。

統計では各項目共にプログラマよりもシステムエンジニアの方が、値が高くなっていることがわかります。

実際どっちの方が収入が高いか

前出した公的な統計上ではシステムエンジニアという立場にある方が、プログラマという立場よりも報酬は高くなっていました。これは日本におけるIT系企業、特にソフトウェア開発会社等に「システムエンジニアの方がプログラマよりも上級職種」という考え方が今も根強くあるからです。しかしながら実際に業務を遂行しているとプログラマとシステムエンジニアの境界線に確固たる定義がなく、かつすべての企業が報酬や評価の判定をプログラマやシステムエンジニアといった職種で行っているわけでもありませんから、この統計が本当に実態に合ったものであるとは言い切りにくいでしょう。

逆に同じプロジェクト内であるにも関わらず、プログラマの方がシステムエンジニアよりも報酬が高くなるケースもあります。というのも日本におけるシステム開発プロジェクトの形は、建設業における大手ゼネコンの建設プロジェクトの形と似たような構造になっているからです。

例えば日本のIT業界でよく見られるケースですが、クライアントが大手システム開発会社にシステム開発を発注した場合、受注した大手システム開発会社は、それを自社だけで行うのではなく子会社や協力会社(つまり下請け会社)に部分的に仕事を振ったり、もしくはそれらから多くの技術者を集めたりして仕事をさせるのです。下請け会社は実質上、二次下請け会社や更には三次下請け会社がある場合も珍しくなく、言ってみれば大手システム開発会社を頂点としたピラミッド構造のようになっていて、下層に行けば行くほど中間業者が増えて利益が減り、低い報酬でたくさん働く、という構図になっています。

このような構図下では、例えば一次下請け会社クラスのプログラマと三次下請け会社クラスのシステムエンジニアが同じプロジェクトにて仕事をすることも珍しくなく、そのような場合、(あくまでも職種面だけに着目した場合ですが)技術者に支払われる実質的な報酬は、やはり所属する会社の規模に左右されてしまいますので、現実的には一次下請けクラスの会社に属する「プログラマ」という職種である技術者の方が、三次下請け会社に属する「システムエンジニア」という職種である技術者よりも高いという事象が発生するケースが多々あるのです。(「賞与」になると、その傾向は更に顕著になると言えるでしょう。)

よってそのようなケースが珍しくないことから「プログラマとシステムエンジニア」というような職種レベルで報酬の多い少ないを比べるという考え方をするのではなく、「システムエンジニアになるためには必ずプログラマとしての経験を積む必要がある」という事実をも踏まえた上で、「あのシステム開発会社と、このシステム開発会社とでは、様々な面でどちらの方が待遇がいいか」というように、会社という対象で比べるという考え方を持った方が賢明と言えるでしょう。

なお、前出した公的な統計上の超過実労働時間数については、実態としては少なくともこの倍はあるものと考えていた方が無難でしょう。

どんな人が向いているか

プログラマ、システムエンジニアになるためには、それぞれで様々な能力が必要ですが、その前にどんな人がプログラマやシステムエンジニアといったIT技術者に向いているのでしょうか。

論理的思考ができるか

コンピュータは基本的には「0」と「1」の二進数の世界で、言ってみれば「Yes」か「No」を基準にした選択条件が延々と続く世界です。例えば、入力された値が複数の選択条件を通過した場合、結果としてどのような値になるか、というようなことを論理的に考え、かつ説明できる能力が必要です。
もしこのようなことに対して「楽しい」とか「面白い」と感じられるのであれば、プログラマやシステムエンジニアに向いていると言えるでしょう。

イメージを具現化できるか

総じてコンピュータシステムを開発するということは、実は「作る」のではなく「創る」ということであり、基本的には今存在しないものをゼロから開発するということです。もちろん過去の前例があって、それを模倣したりカスタマイズしたりするというケースも多々存在しますが、それでもすべてが流用できるわけではなく、必ず「無」から創出しなければならない部分が発生します。そしてそれらの元が「言葉」や「イメージ」、「思い」といった抽象的な考えや概念であることが往々にして見受けられます。

例えば普段の日常生活においてでも抽象的な考えや概念を、より具体的な事物へと展開することができるような人であれば、プログラマやシステムエンジニアになる資質を持っていると思えます。

集中力が持続できるか

プログラマにしろシステムエンジニアにしろ、IT技術者の仕事というものは簡単に、すぐに、できるというものではありません。状況を把握する、意図を理解する、考える、話す、手を動かす等々、常に意識を集中して行う必要があり、時にはそれが数時間に及んだりします。(特に本番障害に対するリカバリー業務を行う場合などは一時も気が抜けません。)

また様々な技術や知識は与えられるものでなく自ら習得するという姿勢が求められます。そしてその際にも集中力が必要です。集中力に欠如していたり飽き性である方は、IT技術者には不向きと言えます。

体力があるか

一日中椅子に座ってディスプレイと対峙し続けているので、「体力的に楽な仕事」と思われがちであったり「頭脳労働」と言われたりしますが、実際のところプログラマもシステムエンジニアも体力の有無が大きくものを言います。

案件にもよりますが、IT業界は他の業界と比べて労働時間が長時間になることがあります。毎晩終電時刻まで残業したり徹夜して更に翌日も通常どおり仕事をしたり、というようなこともあります。更には例えば仕事に遅れが発生している場合などは休日出勤をするというようなことも多々あります。

このようにいくら椅子に座って行う仕事であっても、その長い労働時間に耐えうる必要最低限の体力が必要ですので、そういう意味では健康面や体力面で不安のある方には、あまり推奨できない職業と言えますが、逆に健康で相応の体力を有している人であれば基本的には問題ないと言えるでしょう。

気分転換や頭の切り替えが上手か

近年、業界や業種に関わらず、仕事においてメンタル面で痛手を負う方が珍しくありません。それが酷くなって統合失調症やうつ病等の精神的な病に罹患してしまうケースも多々見受けられます。

残念ながらIT業界においてもそれは例外ではありません。最近では少ない予算、多くの作業、たりない人手、短い納期、減らないクレーム、といった環境下でプロジェクトを遂行することもあり、そのためメンタル面で辛い目に遭うことも多くなっています。そのような状況下では、例えば気分転換がうまくできずに辛い気持ちばかりに固執してしまうと、いずれ精神が持たなくなってしまいます。もちろんメンタル面が強ければ、それに越したことはありませんが、それにしてもやはり限度というものがあります。

よってメンタル面が弱い方には、あまりお勧めできませんが、逆にメンタル面が強い人であれば向いている可能性がありますし、更に気分転換などで頭の切り替えが上手にできる人であれば資質は充分持っているのではないかと思われます。

まとめ

以上、プログラマとシステムエンジニアの違いを、種類や仕事内容、報酬面などの観点から説明しました。しかしながら日本のIT業界における職種や役割などは、IT関連技術の目まぐるしい進歩と共に現在も絶えず変化しています。

例えば今は「プログラマ」、「システムエンジニア」というような職種として分かれてはいますが、かつて「コーダー」(指示された内容に沿ってプログラムコードを書くだけの人)や、「パンチャー」(紙面に書かれたプログラムコードをコンピュータに入力していく人)という職種が存在していたものの、技術や機器の進化と共にそれらが「プログラマ」という職種に内包されていったように、近い将来「プログラマ」という職種は「システムエンジニア」に内包されてしまうかも知れません。

また、人の手でプログラムコードを書いたりコンピュータに入力したりしていたことが、コンピュータ自体でできるようになったのと同様に、今は人間が行っているプログラミング自体がコンピュータによってなされるようになって、「プログラマ」という職種自体が不要になるかもしれません。もちろん「システムエンジニア」という職種がこのまま永遠に残るという保証もありません。

そういう意味では日本という国でIT技術者の仕事に携わるのであれば、職種という枠には固執し過ぎずに大局的にIT業界というものを見ていくべきだと言えます。

フリーランスエンジニアが案件を選定するときに知っておくべき交渉術

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フリーランスエンジニアは、仕事の受注から納品、代金の回収まで自分で行わなければなりません。それらをトラブルなく終えるためには、最初に取引条件についてしっかりと確認し合い、曖昧な点を排除しておくことが肝要です。

また、機密情報の漏洩や、口約束による言った・言わないのトラブルを未然に防ぐためにも、重要な決定事項は契約書に明記しておきましょう。これは取引先とフリーランス、双方を守るためにとても大事な書類となります。

とはいえ、口で言うのは簡単ですが、いざ交渉の席につくと思い描いていたように運ばないものです。特にITエンジニアは「技術」を生業としています。交渉事に不慣れな方も少なくないでしょう。場合によっては取引先に足元を見られ、不利な条件を突きつけられることがあるかもしれません。

企業対個人という構図からも、心理的に上下関係を作ってしまいがちです。しかし本来、取引先とフリーランスは対等な立場にあることを忘れてはなりません。ここでは、契約を取り交わす際などに、フリーランスエンジニアが一方的に不利な条件とならないよう、押さえておいてほしい交渉のポイントについてお話したいと思います。

フリーランスエンジニアの2つの働き方について

交渉のポイントについてお話する前に、フリーランスエンジニアには大きく分けて2通りの働き方があるという話をさせて頂きます。それはずばり、「常駐型」と「非常駐型」です。

常駐型

取引先に常駐して業務を行います。主に「準委任契約」を結びます。
※準委任契約・・・業務委託契約の一つで、開発対象の「完成」に責任を負いません。労働力を提供すること自体に対価が発生します。

非常駐型

自宅など、取引先に常駐せず業務を行います。主に「請負契約」を結びます。
※請負契約・・・業務委託契約の一つで、開発対象の「完成」に責任を負います。納品・検収の完了をもって対価が発生し、完成までのプロセスは問われません。

働き方の違い

現在、フリーランスエンジニアの約7割が「常駐型」、残りの3割が「非常駐型」と言われています。

それぞれの特徴を見て頂くと分かるように、「常駐型」の交渉で重要なものに「作業時間」や「残業の計算方法」などが挙げられますが、これは「非常駐型」にはあまり関係がありません。それよりも「非常駐型」では、「連絡手段」や「納品方法」「仕事の完了条件」「著作権の帰属」「瑕疵担保責任」などが重要となってくるでしょう。このように、働き方によって確認内容や優先順位が変わってくるものですので、その都度柔軟に対応して頂ければと思います。

本稿では主に、フリーランスエンジニア業界で大半を占めている「常駐型」の場合を想定して説明していきますが、基本的なことは同じですので、「非常駐型」の方もぜひ参考にして頂ければ幸いです。

契約の際に確認すべきポイント7つ

担当業務の詳細

まずは、担当する仕事の詳細を把握することから始まります。どういったプロジェクトの中で、どういった働きを期待されているのか確認しましょう。また、業務範囲は契約書に明記しておくようにします。後からあれもこれもと頼まれて、その割に報酬額は変わらないという事態になるのを回避するためです。

単価

単価の決め方についてですが、まず「支出」を計算することから始めます。人によって様々だと思いますが、例を挙げると以下のようなものがあります。

・家賃、水道光熱費、インターネット代、携帯代
・年金、健康保険、民間保険等の保険料・所得税、住民税、事業税、消費税
・食費
・交通費

最低限これらの合計金額を上回った収入を得なければ、生活が成り立ちません。取引先から単価を提示されることもありますが、その場合、消費税や交通費も提示金額に含まれているのか、それとも別途頂けるのか、振込手数料はどちらが負担するのか、といったことも明確にしておくようにしましょう。

さらに、他にも以下のような金額分を上乗せしておくと良いと思います。

・月々の貯蓄分
・突然契約解除となった場合のリスクヘッジ分

フリーランスには、賞与も退職金も、会社員時代の福利厚生等も一切ないのが基本です。将来や万が一に備え、計画的な貯蓄が必要となります。

また、突然契約を切られ、職を失う可能性もないとは言えませんし、そうなった場合の保障もありません。

そのような事態に備えて、次の職に就くまでのリスクヘッジ分を単価に上乗せしておきます。さらに戦略としては、交渉の幅を持たせるためにも、プラスで1~5万円程度を上乗せした金額から提示してみるのも良いかもしれません。

そしてもう一つ、単価を決める上で欠かせないことがあります。それは、「相場」を意識することです。仕事の種類や役割によって、業界の「相場」というものが存在します。そこからかけ離れた単価を提示すると、受けられる仕事の幅が狭くなってしまいますので注意しましょう。

以下に、業界のおおよその「相場」を掲載しておきますので参考にしてください。
※フリーランスで活動できる能力(実務経験3年以上)を有している想定での相場感です。

職種別の単価の違い

Web、オープン系 55~90万
汎用、制御系 50~80万
インフラ、運用、基盤系 50~80万
携帯、スマートフォン 50~80万
開発ディレクション 80~100万

役割別の単価の違い

開発支援(ドキュメント作成/補佐等) 30~40万
PG(プログラマ) 40~60万
SE(システムエンジニア) 50~80万
フルスタックエンジニア 80~110万
PL(プロジェクトリーダー) 80~110万
PM(プロジェクトマネージャー) 70~120万
システムアナリスト 70~90万
システムアーキテクト 70~90万

「作業時間」および「時間外労働の清算方法」

単価面で合意に至ったら、作業時間や時間外労働の清算方法などの条件面を詰めていきます。以下は報酬の支払条件としてよく見られるものです。

『単価 60万円/人月 (160 – 200時間  上下割)』

これは、「一カ月の作業時間が160~200時間であれば、その月は60万円支払う」ことを示していて、この160~200時間を基準時間と言います。

また、「上下割」という記載があります。作業時間が上限を上回った場合のプラス分、あるいは下限を下回った場合のマイナス分に対する清算の方法として、「上下割」と「中割」があります。

上下割

実際の作業時間が基準時間を上回ったり下回ったりしたときに支払われる報酬を計算する際に、作業時間の上限または下限を基準に計算する方法です。

<規定作業時間の上限を超えた場合>
1時間あたりのプラス単価 = 報酬÷上限時間
※上記の例では 60万円÷200時間=3,000円/時間

<規定作業時間の下限未満の場合>
1時間あたりのマイナス単価 = 報酬÷下限時間
※上記の例では 60万円÷160時間=3,750円/時間

中間割

実際の作業時間が基準時間を上回ったり下回ったりしたときに支払われる報酬を計算する際に、作業時間の上限と下限の中間値を基準に計算する方法です。

<規定作業時間の上限を超えた場合(下限未満の場合も同様)>
1時間あたりのプラス単価(マイナス単価)= 報酬÷((上限時間+下限時間)÷2)
※上記の例では 60万円÷((200時間+160時間)÷2)=3,333円/時間

 

また、これらの条件とあわせて、平均的な残業予測時間を聞いておくと良いでしょう。そこから、「常に忙しいみたいだし、上限を上回る可能性が高いな」とか、「今月は大型連休もあるし、下限を下回る可能性が高いな」といった判断を行うのに役立ちます。

ここで心に留めておいてほしいことは、「単価が高い」という事実だけでその案件に飛びついてはダメだということです。他の条件も含め、トータルで考えてください。たとえ単価が多少低い案件だとしても、規定の作業時間幅や時間外労働の清算方法によっては、単価が高い案件よりも最終的な報酬が高くなることは十分にありえます。またそうでなくとも、その仕事が自身の成長のためにプラスになるとか、今後の付き合いの幅が広がるといった理由から、単価が低い案件でも進んで選択することはあります。

支払いサイト

「支払サイト」とは、締め日から代金を支払ってもらうまでの期間のことを言います。一般的には「月末締め、翌月末払い」~「月末締め、翌々月20日払い」の間が多いですが、業務が長期間に渡る場合には、支払いが数カ月先というケースもあります。代金回収までの期間が長くなれば、その間に多くの資金が必要になります。

場合によっては死活問題となりますので、「支払いサイト」は必ず確認するようにしてください。取引先から提示されることが多いですが、条件が悪ければ遠慮せずに交渉しましょう。
また、資金繰りが一時的に厳しい状況などでは、仕事に着手した時点で、報酬の一部を「着手金」という形で受け取るといった方法もとられます。

瑕疵担保責任

「瑕疵担保責任」とは、たとえ納入した後でも、自分のミスによる不具合が発生した場合などに、一定の責任を負わなければならないというルールです。どこまで責任を負うのか、交渉時点で確認しておきましょう。

責任を負う「期間」は勿論大事ですが、その「発生条件」にも注意が必要となります。「納入時点」からなのか、それとも「稼働時点」からなのか。実際のところ、システムが本番稼働してからでないとバグが発覚しないと考えるユーザーもいますので、瑕疵担保期間の開始を本番稼働時点とするよう求めてくるケースもあります。そうなった場合、その業務は終了しているにも関わらず、本番稼働が遅れる分だけ、ズルズルと責任に縛られてしまう事態にもなりかねません。瑕疵担保責任の「期間」と「発生条件」は、きちんと確認しておくようにしましょう。

著作権の帰属

何も取り決めがなかった場合、開発者側に「著作権」が自然発生することになりますが、一般的には、取引先側に帰属する旨を契約書に明記することが普通です。しかし、納入後も、「著作権」は開発者側にあり続けるよう交渉するケースもあります。例えば、イラストや写真、ライブラリ等、横展開可能な著作物を使用していた場合、それらの二次利用を阻止するため、そのような交渉を行うことがあります。ご自身の今後の事業展開などを踏まえた上で判断すると良いでしょう。

損害賠償責任

何らかのトラブルが起きた場合に、支払わなければならない損害賠償金の上限金額を取り決め、契約書に明記しておきましょう。「契約金額を上限とする」や「甲乙協議の上定める」といった文言があれば、割に合わない金額を請求される事態を回避できます。

まとめ

以上、フリーランスエンジニアの為の交渉のポイントについて説明してきました。他にも色々あると思いますが、常識的な範囲内であればそれほど気にすることはないでしょう。「交渉力」も自分の能力の一つです。本稿の内容が、よりスマートな交渉を行う一助となりますことを願っております。

フリーランスのSEとして生きていく為に必要なこととは?

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ITエンジニアの働き方として、会社員とフリーランスでは一体何が違うのでしょうか。また、フリーランスSEとして生きていく為には何が必要なのでしょうか。本稿ではこれらの疑問に対して、実際に会社員から独立してフリーランスエンジニアとして活動している私独自の視点で掘り下げて説明していきたいと思います。

会社員SEとフリーランスエンジニアの違い

会社員SE(システムエンジニア)とフリーランスエンジニアの違いについてまとめてみました。

仕事は継続的にあるか

・会社員SE … 〇:継続的にある。
・フリーランスエンジニア … △:継続的にあるとは限らない。

収入が安定しているか

・会社員SE … 〇:概ね安定している。
・フリーランスエンジニア … ×:安定していない。

生活の保障はあるか

・会社員SE … 〇:概ね保障されている。
・フリーランスエンジニア … ×:保障されていない。

担当業務のみに集中できるか

・会社員SE … 〇:集中できる。
・フリーランスエンジニア … △:経理、営業など担当業務以外もこなす必要がある。

上司や同僚、仕事の内容や働く場所を選ぶことができるか

・会社員SE … ×:選ぶことはできない。
・フリーランスエンジニア … 〇:選ぶことができる。

仕事の掛け持ちは可能か

・会社員SE … △:副業が禁止されていることもある。
・フリーランスエンジニア … 〇:掛け持ち可能。

大幅な収入アップは可能か

・会社員SE … △:大幅なアップは難しいことが多い。
・フリーランスエンジニア … 〇:自分次第で可能。

生涯現役でいられるか

・会社員SE … ×:いられない。
・フリーランスエンジニア … 〇:いられる。

会社員SEの最大のメリット。それは何と言っても、安定した収入が保障されていることでしょう。また、病気やケガで一時的に仕事をするのが困難になった場合でも、有給休暇や社会保険などの各種制度によって生活がある程度保障されています。納税や営業活動といったことは専門の部署がやってくれますので、担当業務に専念することができます。しかし、こういった多くの特典がある一方で「選択の自由」は少ないと言って良いでしょう。たとえ望まない仕事や人間関係でストレスが溜まったとしても、会社の命令には原則従う必要があります。

他方、フリーランスエンジニアはというと、お金、時間、健康といった全てのことが「自己責任」になる代わりに「選択の自由」が与えられます。仕事を自分で選ぶことができ、実務に関わりながら興味のあるスキルを伸ばしていくことができます。自分のマネジメント次第では、好きな仕事をいくつも掛け持ちすることが可能ですし、会社員時代には到底考えられないような大幅な収入アップも可能となります。

フリーランスエンジニアとして生きていく為に必要な10のこと

私自身がフリーランスとして活動た経験の中で、フリーランスエンジニアとして生きていくなら絶対に必要だと感じていることを挙げてみました。

健康管理

フリーランスエンジニアは体が資本です。病気やケガで働けなくなると、その間は収入がバッタリ途絶えます。そんな事態にならないように、日頃から栄養バランスのとれた食生活や適度な運動を心がけ、健康を維持するように努めましょう。また、万が一の備えとして、公的な健康保険だけではなく民間の保険にも加入しておくことをおススメします。

人脈をつくる

フリーランスエンジニアの仕事は「人脈が命」と言っても過言ではありません。仕事を紹介してくれる会社やアドバイスをくれる同業者など、人とのつながりを大切にしてください。私自身最初の頃は、フリーランスはとにかく孤独というイメージを持っていました。しかし実際に活動していると、これまで人の親切や御縁に何度も救われている事実があります。むしろ経験を積むごとに、一人の力では何も出来ないことを痛感しています。そのため、日頃から交流会など人が集まる場に積極的に出向くなどして、良い人脈のネットワークをつくるよう努めてほしいと思います。勿論、人脈をつくるためには、自分自身が信頼されるに足る人間でいる努力も必要不可欠です。

営業を行う

「人脈をつくる」ことと似ていますが、日々の業務と並行して、営業活動もこなす必要があります。これは仕事が途切れるリスクを回避するために重要なことです。仕事はいつ突然なくなるか分かったものではありません。そのような事態になった場合に影響を最小限に留めるためにも、信頼できる営業チャネルを常に複数確保しておくことをおススメします。

スキルを向上させる

仕事を頂くためには、自分のスキルと取引相手が求めるスキルがマッチする必要があります。日進月歩のIT業界の中で、常に必要とされるITエンジニアで居続ける為には、求められているスキルを身につけるため勉強をし続けなければなりません。またフリーランスエンジニアは、自らの価値に自ら値段をつけ、取引相手に対してプレゼンすることになります。より高い評価を頂く為にも、日々スキルアップを図り、自らの市場価値を上げる努力が必要です。

商談力を磨く

フリーランスは、実務をこなす人である前に「営業マン」であり、取引相手と直接交渉し、報酬や労働条件、担当業務の範囲、契約期間、支払い方法といった諸々について話し合いながら決定していきます。取引先に足元を見られて一方的に不利な条件となることがないよう、経験を重ねて商談力を磨いていくようにしてください。

お金のことを勉強する

フリーランスエンジニアは、会社でいうところの「経理」もこなす必要があります。お金のことはしっかり勉強しておきましょう。独立後最初の壁として、確定申告が待っています。確定申告は申告方法によって、各種帳簿を揃えて役所に提出する必要があるため、その記帳方法や日々の証拠保全に関して知識が必要になります。また、税制度や年金・保険の仕組みも政策によって変わることがありますので、その辺りにも無関心ではいられません。退職金もありませんので、計画的な資産形成を行っていくことも大事です。

家族を大事にする

仕事が忙しいときや苦労しているとき、家族との時間や家族の気持ちに疎くなってしまうことがあります。

しかし家族は、独立という自分のわがままな選択を許し、見守り、そして支えてくれる最も身近で頼れる存在です。家族と過ごす時間を大切に考えて、たとえ仕事が忙しくても、家族とのコミュニケーションの時間をしっかり確保するようにしてください。

仕事がうまくいっている人は往々にして家族との絆も深いと感じます。

仕事とプライベートのメリハリをつける

フリーランスは、働き方を自分で柔軟に選択できる分、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。「プライベートに仕事は一切持ち込まない」といったように、オンとオフをしっかり切り替えるように意識した方が、心身ともに健康で過ごしていけると思います。

中・長期的なビジョンをもつ

フリーランスとして仕事をしていると、今取り組んでいる開発に没頭したり、次の仕事のことを考えたり、どうしても目先のことに気を取られがちです。しかし短期的な視点ばかりではなく、1年後、3年後、5年後、10年後といったように、「どういうスキルを身につけていたいか」「どういう働き方をしていたいか」「貯金はいくら」で「どういう生活をしていたいか」など、様々なライフイベントを考慮して、中・長期的な目標として考えることは、人生設計を行うという意味でも大事なことです。

その目標を持つからこそ、無駄な時間を過ごすのではなく勉強会に行ったり人生をプラスにするような本を読んで成長させていけるのです。

覚悟を持って取り組む

フリーランスエンジニアとして生きていく為に必要なものとして忘れてはならないものに「覚悟」があると思います。ここで言う覚悟とは、絶対にフリーランスとして生きていく、という「覚悟」ではありません。「どんな困難な状況に陥っても、自分で道を切り開いていく」という「覚悟」です。フリーランスは自己責任のもと、全てのことを自分で決めていく必要があります。基本的に誰も守ってはくれません。私は今フリーランスエンジニアとして活動させてもらっていますが、例えばこの先、フリーランスであることが家族に迷惑をかけるようなことがあるなら、すぐに会社員に戻るなり他の働き方を選択しようと思っています。

要するに、どんな状況でも思考停止に陥ってはならず、責任は自分にあると捉えて、何とかしようと必死に考え、柔軟に選択し、道を切り開いていくという「覚悟」がフリーランスには必要だと思うのです。守られていた会社員時代の保護意識を抱えたまま、単なる憧れだけで独立することはとてもリスキーです。しっかりフリーランスとして意識を転換し、覚悟を持って取り組んで頂ければと思います。

まとめ

さて、ここまで「会社員SEとフリーランスエンジニアの違い」および「フリーランスSEと生きていく為に必要なこと」について触れてきましたが、いかがだったでしょうか。

ITエンジニアという職種は、とてもクリエイティブでやりがいに満ちた仕事です。それゆえ、会社の中で経験を積み、ある程度スキルが身についた時、「これからは興味の赴くままに好きな技術に挑戦したい」、「自分で新たなプロダクトを生み出して世の中に発信したい」といった熱い想いが芽生えてくるのはITエンジニアなら当然のことかもしれません。その想いを汲み上げるように、フリーランスエンジニアが働きやすい環境は着実に整ってきています。本稿はフリーランスエンジニアになることを勧めるものではありません。読んで頂いた皆様が今後キャリアを考える際に、ひとつの選択肢として「フリーランスエンジニア」を考える良いきっかけになればと思っています。

AIエンジニアのための機械学習系APIサービスまとめ

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最近はAI(人工知能)が盛んですね!Googleが開発したAlphaGoがプロ棋士を破ったり、私たちが使っているスマホにはSiriやGoogle Nowなどの対話型のAIサービスが備わっています。最近ではGoogleのDeepMindなんかも巷を賑わせています。今後はより一層、AIの利用が増えていくことでしょう。

本記事では、AIの中でも機械学習系のAPIについてまとめてみました。導入のハードルもそれほど高くはないので、興味をもたれた方は使ってみてはいかがでしょうか?

機械学習系のAPIまとめ

Cloud Machine Learning

Cloud Machine Learning

Google Cloud Machine Learning at Scale — Google Cloud Platform

Googleがリリースしている、機械学習サービスです。Googleが自社用に使用していた機械学習プログラムが公開されたのが、Cloud Machine Learningということです。画像の解析を行う「Cloud Vision API」や、音声認識の「Cloud Speech API」などが使えます。

Googleの機械学習APIとしては、TensorFlowも有名ですね。Cloud Machine LearningはGCP NEXT 2016で公開されたばかりの、機械学習の最新サービスです。

Amazon Machine Learning

Amazon Machine Learning

Amazon Machine Learning (機械学習モデルの作成、実行) | AWS

機械学習をはじめる場合、まずは機械学習や統計学などの基本的な知識を身につける必要がありました。これが、機械学習に取り組むときの大きなハードルになっていたのです。

2015年4月にAmazonが公開したAmazon Machine Learningは、こういった問題点を解決してくれるサービスです。予測APIの生成までが管理画面から簡単にできるので、これまで機械学習に取り組んだことのない方でも取り組みやすいです。

機械学習系のAPIとしては代表格とも言えるサービスで、Amazonが提供しているAWS(Amazon Web Services)、つまりクラウド上から機械学習APIが簡単に利用できます。

Microsoft Azure Machine Learning

Microsoft Azure Machine Learning

Machine Learning | Microsoft Azure

こちらもクラウドから機械学習が利用できるサービスです。Microsoftが提供しているAzureから利用できる、Microsoft Azure Machine Learningです。

ドラッグアンドドロップなどの直感的な方法を使って、わずか数分(公式サイトより)でデプロイまで完了します。ギャラリーやマーケットプレイスもあるので、他ユーザーのアイデアを参考にすることもできますね。

IBM Watson Analytics

IBM Watson Analytics

IBM Watson(ワトソン) – Japan

ちょっと機械学習とは毛色が違いますが、同じAI系のサービスということで一緒に取り上げておきます。

Watsonは、IBMが開発しているAIプロジェクトです。複雑で膨大なデータの中から、洞察やパターン、予測値などの結果を得ることができます。2013年より一般のユーザーにも提供されています。アメリカのテレビ番組に出たりと、ニュースで話題になっていることも多いですね。

あとがき

機械学習が利用できるAPIサービスについてまとめました。導入のハードルは下がってきていますが、適切な変数設定やアルゴリズムの組み立てが重要なことには変わりがありません。サービスやアプリに活用する場合も、うまく利用していきたいものですね。

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RailsのプロジェクトをHerokuへデプロイする手順

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Railsで作成したプロジェクトをHerokuにデプロイしてアプリケーションを実行できるようにする方法についてまとめました。Herokuのアカウントを作るところから、順に解説していきますね。

Herokuとは?

Heroku

Cloud Application Platform | Heroku

Herokuとは、Railsなどのアプリケーションを動かすためのPaaSのこと。Rails以外にも、JavaやPHP、Pythonなどさまざまな言語に対応しています。もともとはRailsを対象にして作られているサービスなので、Railsとの親和性はバツグン。Railsを使っているのなら、ぜひ活用していきたいサービスの一つです。

RailsプロジェクトをHerokuにデプロイする手順

さて、早速ですがRailsプロジェクトをHerokuにデプロイする手順を見ていきましょう。いくつかのポイントはあるのですが、デプロイするだけであれば特に難しいところはないかと思います。

Herokuアカウントを作成する

下記のリンクから、Herokuのアカウントを作成しておきます。

Heroku | Sign up

Heroku | Sign up

「Pick your primary development language」のところは、「Ruby」を選択します。必要事項を入力して、画面下の「Create Free Account」をクリック。

入力したアドレスに、確認メールが届くかと思います。本文のリンクをクリックして、パスワード設定画面に移動します。

Heroku | Welcome

任意のパスワードを入力して、「Set password and log in」ボタンを選択。下記の画面が表示されたら、Herokuアカウントの作成が完了です。

Herokuのアカウント作成が完了

「Click here to proceed as」の部分をクリックすると、Herokuのダッシュボードに移動します。

Herokuのダッシュボード

Railsプロジェクトを作成する

Herokuにデプロイするプロジェクトを作成します。ここでは試しに、heroku_testというアプリケーションを作成して進めていきましょう。任意のディレクトリに移動して、下記のコードを実行します。


$ rails new heroku_test

設定などgemの変更をした場合は、bundleを走らせておきましょう。


$ bundle update
$ bundle install

Gitでコミットします。


$ git init
$ git add .
$ git commit -a -m "Initial commit"

Herokuにログインする

下記のコマンドを打って、Herokuにログインします。


$ heroku login
Enter your Heroku credentials.
Email:

メールアドレスを入力して、Enter。


Password (typing will be hidden):

上で設定したパスワードを入力して、Enter。これでHerokuへのログインが完了です。

Herokuへデプロイする

それではHerokuへRailsプロジェクトをデプロイします!上で作成したプロジェクトのフォルダに移動して、下記のコマンドを実行。Herokuにデプロイ用のプロジェクトを作成します。


$ heroku create

Herokuへプロジェクトをプッシュして、完了です。


git push heroku master

下記のコマンドを実行すると、デプロイしたアプリケーションがひらくかと思います。お疲れさまでした。


$ heroku open

あとがき

Herokuへのデプロイ方法をご紹介しました。実際にHerokuを使っていく場合は、データベースの変更やルーティングなどいくつかやるべきことがありますが、今回はココまで。

LuxyのHPをリニューアルしまして

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Luxyの佐藤です!最近暑い日が続きますがみなさんはいかがお過ごしでしょうか?
僕は夏が大好きです。
先日もLuxyボドゲ合宿で暑いなか大人の水鉄砲大会したり海で遊んだりして夏を満喫しました!
15年ぶりくらいに海で遊んだ時の日焼けの痛さ、なんだか懐かしさがこみ上げてきます。

話は変わりまして、このたびLuxyのHPを全て作り変えました!
今日はなぜこのタイミングでHPを作り変えたのか、どんな想いを込めてHPを作り変えたのか簡単にまとめてみました。

会社内で「こんなことしたい!」という声が上がり始める。しかし時間がない。

ありがたいことにLuxyにはステキな方が集まってきてくれています。
独立思考の方が多いため「こんなことしていきたい!!」「何か新しいことやっていきたい!」という熱い思いを持っている方が多いんです。しかも彼らのアイディアはどれも凄く良い。

僕の良いところでもあり、悪いところでもあるんですが…

全てやりたくなってしまうんですよね(笑)

IT事業を中心に、ボドゲ制作販売事業、ITエンジニアのための婚活イベント、海外での雇用促進事業。
ここには記載できないですが本気で取り組んだら業界トップをとのではというニッチな事業もやって行こうと考えています。

しかし、ここで直面するのはやはり「マンパワー」不足。

実は僕は現場でバリバリ(?)仕事していて、それに加えて営業や経理・事務作業もやっているので新規事業全てに注力するのが非常に困難。

なかなか進めることのできないことがもどかしくて、申し訳ないという感じです。。。

まったく機能していなかったHP

またもう一つの悩みですが、最近HPの存在意義が無くなってきてしまいました。
目の前の仕事でいっぱいいっぱいになってしまっていて、
ブログの運用もできずHPは“ただそこにあるだけ”の状態となってしまいました。

なんとなーく「なんとかしないとな」と考えてました。

救世主たちが現る!

僕は幸せなことに人に恵まれて、仕事の面でもプライベートの面でも多くの方に助けて頂いてますが、
突出して今の僕にとってもLuxyにとっても良い方へ導いてくれる救世主たちが現れました。

救世主こむやん

営業というのは肩書きだけのLuxyの何でも屋こむやんです。

こむやんは経歴も変わっていて、IT系SIerの営業を経験した後に飲食店マネージャーを経験。その後にLuxyの営業としてアサインが決定。
営業としてだけではなく、HPのブログ運用のことから採用の運用やら事業企画・推進やらエンジニアさんのサポートやらイベントの設営やら。自ら率先してかゆいところをかいてくれる、僕にとって救世主です。
(Luxyの中では、こむやんは5人くらいいるのではないかと噂になってます。)

HPリニューアルに踏み切ったのは、彼がきてくれたことでHPの運用を進められる体制になったのが大きいですね。

救世主コバケン

フリーランスのWebデザイナーのコバケンです。

彼との出会い。あれは5年前くらいのことでした。
彼が100人にコーチングをすると決めて掲示板等で募集していたのを見て、当時何となく応募してコーチングしてもらったのが最初の出会いです。

その後は全く会う機会が無かったのですが、
最初の出会いから数年後、たまたま彼の作ったWebサイトを見て感動しました。
彼の作ったHPはとてもアットホームで温かい。

それが頭にずーーーーっとあって、今回も何となくアポを取りました。

彼と打合せをしてわかったのですが、彼の魅力はデザインセンスだけではなく「for you」な気持ちから来るコンテンツの企画力がハンパないってこと。

コバケンと話をしていって、HPの在り方をかなり考えさせらましたねー。

LuxyのHPの存在意義

こんなステキな救世主たちおかげで、HPリニューアルに踏み切りました!
リニューアルによって今のLuxyが目指す理念に向かっていくうえでHPは以下のような大切な役割を担っていくと考えています。

社内同士もっとお互いのことを知れるようになる

Luxyのエンジニアが増えているのでどんな人がどんなスキルを持っていて、どんなことをしていきたい人なのかわからない状態でした。
Webページに各個人のスキル等を掲載することで、会社内でお互いのことを知っていくためのキッカケ作りになります。

会社でやっている事業を社内で共有できる

いろいろなプロジェクトがありますが、それは今まで共有されることなくクローズドで進んでしまっていたものもあります。それをHPを通してみんなに共有することで「社内でこんなことやってるんだ!」と思ったエンジニアが興味を持ち、一緒に事業を推進していくためのキッカケになると期待しています。

想いに共感した人と繋がれ、想いを社内の方に伝えられる

HPの役割として最も重要なのがここだと思います。
社長さんによくある悩みですが、想いではなく給与や待遇で会社を選んでくる方が多くなると、思ったような組織として機能しなくなってしまうということ。

Luxyでは人が多くなってもできるだけ想いに共感してくれる人に来てもらいたいと思っているので、それを実現するためのHPでもあります。

また、既存メンバーに対してもどんな経験でどんな想いがあって会社を創ったのかということを知ってもらうための大切なツールでもあります。

まだまだできていないこと

会社で「これをやりたい!」という声を実行してそれに向かって本気で取り組んでいける人を応援することが、Luxyとして世界を明るくしていくための第一歩だと思っていて、
このHPはそれを大きく手助けしてくれると僕は確信しています。

僕らにはやるべきことが沢山ありますが、まだまだできていないことが沢山あります。
それを一緒に解決していく仲間が僕らにはもっともっと必要です。

リニューアルしたHPを見てどんな人が来てくれるのか、これからLuxyがどうなっていくのか非常に楽しみです。

LuxyがIT以外にやっている2、3のこと

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こんにちは。Luxy裏方担当の小村(こむやん)です。

 

Luxyも創業からもうすぐ2年。。

創業間もない頃に代表の佐藤を、創業メンバーである友人の福島を

通して知り合った事がきっかけで今日に至ってます。

 

とある真冬の週末の朝、池袋西口のカフェではじめて佐藤とお会いしました。

当時の印象は若干フワーっとしてとにかく優しい印象。

そんな佐藤が、会社を一緒に大きくしてくれるメンバーを探しているとのことで、

別の仕事に従事していた私は兼業という形で参加させていただきました。

 

色々あったのは省略し、今はどうやって佐藤やメンバーがやりたい事を具現化する

ことで会社が大きくなるか、という事を常に意識して日頃の業務を行ってます。

そこそこ毎日ガチです。佐藤と毎日言い合ってます。

 

では、『こんなことしたい!』をどうやって取り組むか?

Luxyでは、やりたい事は取り組んでみよう!という大きな特徴があります。

佐藤やメンバーの意見を集めると本当に色んな『こんなことしたい!』が

出てくるんですよね、本当に多い!

サバゲーや大江戸温泉ミーティング、各種交流会や今年のハロウィンは

大勢でどこどこをジャックしようなど。。笑

 

そんな中、具現化に向けて実際に取り組んでいる内容をご紹介させて頂きます。

 


◆ボードゲーム制作販売事業◆

当社には常時、30種類くらいのボードゲームが常置しております。

ボードゲーム好きなメンバーにより最初は個人の持ち寄りで最初は10種類くらい

だったのが、いつの間に30種類くらいに。。

月に1~2回、当社のメンバーだけではなく同業他社の方や知り合いなど

メンバーがそれぞれ誘いたい人を誘って無差別で集まり、週末の午前から夜まで

オフィスでひたすらボードゲームを部活として楽しんでおります。

興味ある方はいつでもご連絡ください♪

 

そのボードゲームを、気付いたらメンバーで作ってしまおう!と

はじめは話半分かなと思ったら、あっという間に企画が進んでいってる…

 

Luxyブランドのボードゲームが今年の秋~冬には正式に販売するまでに
至るとの事で、そちらは詳細が決まったら追って告知させて頂きます!

その際は、普段お世話になっております同業担当者様、ぜひとも1社1台、
福利厚生として購入と会社への常備をお願いいたします。笑

ちなみに小村はまだ1度もボドゲをやったことが無いのは内緒です


◆海外での雇用促進事業◆

名前の通りで、海外圏で雇用機会を私たちが生み、現地の方々に何か一つハッピーな

事が出来ないか。。これは佐藤が近い将来で絶対やりたいと強く願っていた事案です。

 

それをとりまとめ、旗を振ってくれているのが当社海外事業部長のぬまっち

ここでLuxyの別の特徴を申し上げますと、特にLuxyのIT事業以外の分野では、

全く業種の違う本業を持ちつつ当社に関わって頂く方が非常に多くおります。

ぬまっちもその一人で、子供英会話講師や英語に関わる事業部の立ち上げなどを

ご経験されており、現在は英会話講師をしつつカンボジアでゲストハウスをオーナーとして営んでいるすごい方!

佐藤と出会って会話を進めていく中で意気投合し、Luxyに加わって頂きました^^

 

彼女を筆頭に、佐藤、かず、小村で、私たちに出来る事を日々考え、

走り出したこの事業を必ず実現させるために頑張ってます!

先月から動きはじめているのですが、このメンバーと会話を重ねるだけでも

お互いの智恵や経験が触れ合い、刺激となることが非常に楽しいです!

全く下地の無いところから計画を作り始めているので、全てがわからない事だらけ。

だからこそ味わえる手探り状態を楽しんで活動し始めています♪


◆ITエンジニアのための婚活イベント◆

その名の通り、婚活イベントをLuxyでやっちゃおう!という企画。

海外事業のぬまっち同様に、ここでも非常に心強い協力者がいます。

東京ラバーズアカデミーという、恋愛コンサルタント事業を経営されている

西村代表!

元々は私たちLuxyで婚活パーティーをやりたい!と立案し、せっかくやるなら

ITを融合させたい。。そんな想いを持って企画を進めようとしていた時に、

西村代表とミーティングをする機会があり、当社から相談するとそこから

トントン拍子で話が進み。。。気付くとありがたいことに、業務提携を

頂くことになりました^^

 

そしてITの融合という事で、自社でアプリケーションを作り、それを活かした

婚活マッチングを図ろうと動いております。

現在は要件定義真っ最中。微力ながら私も当事者として当企画に参画しておりまして、

今後がどのような展開になるかが非常に楽しみです!

開発やってみたい!という方がいらっしゃれば、是非手伝ってください♪

ちなみに写真はLuxyのエンジニア向けに西村代表が恋愛セミナーをして頂いたときの写真です!


ここまでが本日現在で具体的に進んでいる『こんなことしたい!』。

 

これらは全て事業としてではありますが、関わるメンバーみんながそれぞれ

好きで関わっている事なので、進捗も早く、何より楽しいです!

これだけうれしい!楽しい!大好き!的な記事を書いていると若干怪しいかも

しれませんし、良い点と併せてつらい事など悪い点を書くのが本当は良いのですが。。

今のとこ無いんですよね^^;

 

ちなみに、主軸であるIT事業においてはここでは書ききれないくらいの

苦悩・苦労がメンバーそれぞれにあります。ただ、そんな苦労を忘れるくらい

IT以外も本気で楽しんでるから、みんなきっと毎日が楽しいんですよね。

 

ITにまつわる話は実際に業務に入っているメンバーに任せて、、

次回はもう少しLuxyのゆるーいところをご紹介出来ればと思います♪

 

ちなみに前回のブログで佐藤が小村は5人とか言ってますが、

佐藤は10人分くらいの分身の術してる変態なので、追記しておきます。

アパレル店員だった僕がRubyエンジニアを目指した話

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Luxyブログをご覧のみなさん、初めまして。

今日からLuxyチームメンバーに加入した牛嶋です!

名前を名乗るとよく「闇金ウシジマくん?」とボケられるのですが、「あっちは”丑嶋”です!」とよくツッコンでいます(笑)

さて、僕は10年間勤めたアパレル会社を退職し、現在Rubyエンジニアを目指して修行中です。

もしかしたらあなたは、「10年間もアパレル業界にいたのに、なんでこのタイミングで?」と思ったかもしれませんね。

人によっては「もったいない」と思うかもしれませんが、僕は「このタイミングで方向転換してよかったなと今になって感じています。

今回は僕の自己紹介も兼ねて、アパレル店員からRubyエンジニアを目指した経緯をお話しようと思います。

自分の接客に絶対の自信を持っていたアパレル店員時代

shopping_picture

高校を卒業したあと、すぐに社会人になりたかった僕は都内の古着屋のお店でアパレルのキャリアをスタートさせました。

ノルマなどは特にありませんでしたが、勤務した店舗が大型店だったため、忙しかったのをおぼえています。

僕を可愛がってくれた店長が退職すると同時に、当時の会社の経営方針が変わったこともあり退職。次に勤めたのは、インポート製品も取り扱うシューズショップでした。

そこでは各個人に月間の売上ノルマがあり、一人あたり200万円/月を課せられていましたね。

最初の2~3ヶ月は全く売れず、頑張っても100万円売るのが精一杯。当時の店長に色々とアドバイスをもらいましたが、その接客方法があまり好きになれませんでした。

そこで、休憩時間を利用して本屋でとにかく接客に関する本を読みあさり、良さそうな接客方法を実行する事を繰り返し実行。

すると少しずつ自分の売上が伸びるようになり、入社6ヶ月目で500万/月も売れるようになっていました

その後も安定した売上をキープ。全店舗で個人売上1位を達成。この頃には、自分の接客に絶対の自信を持っていました。

接客の仕事は楽しい。でも、長年勤めている先輩たちが楽しそうじゃない

人生について考える画像

26歳になる頃、すでに僕は副店長になっていました。日々目の前の売上を達成することに必死でしたが、ふと「このままでいいのだろうか」という猛烈な不安が。

仕事終わりに先輩や店長と飲みに行っても聞かされるキーワードは決まっていて、

「本社の対応が気に入らない」

「給料が低くて生活がキツイ」

その話を聞かされるたびに、「長年勤めていても、給料は変わらないのか」と思うと、すでに自分の気持ちは転職へと固まっていました。

「次に何を仕事にしようかな」と考えていた時、転職サイトを眺めているとあることに気がつきます。

それは、ITエンジニアの年収が平均500〜600万円だということ。当日僕の年収は300万円前後だったので、約2倍。プログラミングはHTMLしか知りませんでしたが、翌日にはネットや本屋でプログラミング関係の本を調べるようになっていました。

初学者向けの本を読んでも意味不明。自分に自信をなくす

program

「HTMLは軽く知ってるし、ちゃんと勉強すれば余裕でしょ」

こんな風に楽観的に考えていた僕が、最初に取り掛かったのがJavaでした。よく書店に「サルでもわかるJavaマスター」みたいな本があるじゃないですか。

最初の2,3ページまでは理解できるものの、中盤あたりから書かれていることが意味不明な状態に。自分が何がわからないのかがわからないというカオスな状態なので、「俺はサル以下だ。。プログラミングなんか向いていない」と自信を無くしていましたね。

プログラミングの”プ”の字もみたくなくなった僕は、しばらく勉強を放置。その頃運よくITベンチャー企業で働けていたので、目の前の仕事だけに集中していました。(主な仕事はエクセルでの事務作業)

オンライン学習サイトProgateでRubyと出会う

study-progate

仕事に馴れてきて数ヶ月したあたりで、会社の先輩に「プログラミングを勉強するならProgateっていうサイトがいいよ」とオススメされ、早速調べてみることに。

そこには顔なじみのHTMLやCSSはもちろん、挫折したJavaなど様々なプログラミング言語が学習できるようになっていました。

なんとなく画面を眺めていると、Rubyというプログラミング言語を発見。キャッチコピーが「直感的に理解しやすく、高い生産性を誇る サーバーサイド言語」だったので、「これなら理解できるかも」と感じて早速挑戦。

するとどうでしょう。Javaと全然違い、構文やルールがすごくシンプルなので非常に理解がしやすいではないですか!

Rubyを学ぶことが楽しくなってきた僕はどんどん学習を進めていき、気がつけばProgateのレベルが130まで上がっていました(笑)

Rubyの学習を一通り終えた後、フレームワークであるRuby on Railsを知り、web開発に必須らしいので続けて学習をスタート。(現在でも継続中)

独自のルールなどもあり、まだ完全には理解できていませんが、その度に調べて少しずつ理解するようにしています。

ITに特化した求人サイトによると、Rubyのフリーランスは月収70万円が珍しくないそうです。この金額はアパレル時代ではどんなに頑張ってもたどり着けません。

「コツコツと学習をしてRuby/Ruby on Railsのスキルを身につければ、自分の生活を豊かにすることができそうだ」と確信したため、Rubyのエンジニアを目指すことを決意しました。

最後に

プログラミング言語はマイナーなものを含めると無数に存在しています。一度Javaを挫折してからRubyを学び始めた僕のように、自分の肌に合うプログラミング言語は必ずあるはずです。

また、一つのプログラミング言語を習得すると、他の言語を学習するときにもスムーズに理解できるようになります。(現に僕も今ならJavaに抵抗感はありません)

トライアンドエラーを繰り返していく過程は接客と一緒。まだまだ半人前ですが、もっとスキルを身につけて、どの現場でも重宝されるRubyエンジニアを目指して成長します!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

プログラムエラーが発生した際に初心者が試してみるべき3つの対処法

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Luxyブログをご覧の皆さん、こんにちは。

最近、お風呂あがりに”あずきバー”を食べることにハマっている牛嶋です。

このブログを読んでくれているそこのあなた。Railsで開発をしているときにエラーが出ることってありませんか?

「教則本やレッスン通りにコードを書いているのに、なんでエラーになるんだろう。。。」

もしかしたら今このように感じてしまい、

「自分にはプログラミングは向いていないのか。。」

と落ち込んでいるのかもしれませんね。

今回の記事では、エラーが出たときに解消するための対処法について書いていきます。

エラーでつまづいたときになにかのヒントになれば!

対処法1:質問サイトで過去に同じようなエラーを解決したスレッドがないか見る


まず最初におすすめする方法が、質問サイトで過去に解決されたエラー解消法を試すことです。
代表的なサイトとしては、

  • Qiita(キータ)
  • teratrail(テラテイル)
  • stackoverflow(スタック・オーバーフロー)

これらが代表的ですね。Raisの場合でしたら、基本的にエラーの英文をそのままGoogle検索すると上記のいずれかがヒットします。

エラーが発生しやすい箇所は大体ほかの人もつまづいているので、過去の回答を参照しながら試してみると上手くいくことがありますよ。

対処法2:各ファイルに記述されたコードがtypoしていなかもう一度確認してみる


「クラスの継承やルーティングは正しいのに、エラーが起きる。。」

実はこれ、typo(タイポ)が原因かもしれません。

typo(タイポ)はタイピングミスのことで、

typographical error(タイポグラフィカル エラー)

が語源とされています。

例えば、route.rbで

get 'hello/index'

と記述しなければいけないところを

get 'hello/indox'

とタイポしたとしましょう。

index_html.erbで正しく

def index

end

と記述していても、タイポしていることにより、

「NoMethodError undefined method」
=>そんな名前のメソッドはない!

とrailsくんに怒られてしまいます。

タイポはベテランでも結構ミスしやすいところ。使用しているエディタの補完機能を使って、極力タイポしないようにしたいですね。

対処法3:エラーの解消法がわかる先輩に恥を忍んで聞く


仕事でプログラミングをしている時に、予期せぬエラーが出た場合は先輩に聞くのが一番効率がいいですね。

ただし、聞く時にも

* 発生したエラーについてどこまで調べたか
* どのあたりが原因と思うか

くらいは事前にやっておくと先輩の立場からしても答えやすいのではないでしょうか。

先輩もタスクを多く抱えていますので、ヒマではありません。エラーが出た瞬間にすぐに聞くよりも、まず自分で調べてから質問した方が理解が深まるはずですよ。

最後に:エラーが出ても慌てず、冷静に対処するのが実力UPのコツ

今回の記事ではRails開発中にエラーが発生したとき、初心者が試すべき対処法について書きました。

あの赤い画面がブラウザに表示されるとパニックになるかもしれませんが、些細なケアレスミスが原因であることが多いです。

エラーを解消した分だけ、自分のレベルもアップしますので諦めずに挑戦してみるのがおすすめ。

経験を積んで、エラーに強いRubyエンジニアになりましょう!

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